昨年の合計販売台数が2000台弱、100台を割る月もあるほどに販売が低迷していたホンダ ジェイドが5月17日にマイナーチェンジモデルを発表しました。2015年2月に一般的な立体駐車場に入る低全高の“都市型”3列シートミニバンとして登場したジェイドでしたが、当初ハイブリッドモデルだけだった設定や高価格、2人しか座れない2列目、狭すぎて使えない3列目、ヒンジドアでは使いにくい…、などの理由から販売不振に陥ったまま今回のマイナーチェンジを迎えました。
それでは新型では何が変わったのでしょうか。今回ジェイドは、需要が縮小している低全高ミニバン市場から脱出し、ステーションワゴン市場で再出発することを明言していますので、3列目を廃した2列5人乗り仕様の追加に注目です。
MC版ホンダ ジェイドを発表。2列5人乗り仕様の追加で販売巻き返しへ
先日、2列シート仕様専用に用意したという後席の厚みのあるシートに座ってみましたが、ほどよい堅さとサポート感にまずは好印象。「レジェンド並みの広さを確保しました」という空間も、足元や頭上スペースに十分なゆとりがありました。座面中央には反転式のテーブルが備えられ、カップホルダーも使いやすい位置に。これなら大人4人乗車でもゆったりと過ごせそうです。
但し、当然ですがその分だけ荷室容量は抑えられており、一回り小さい5ナンバーサイズの同社シャトルよりも130L少ない440Lとなっていますので、ガッツリと荷物を積み込むことが多い、実用性重視の方は少し注意が必要かもしれません。
次に走りですが、ガソリン車「RS(1.5Lターボ)」のCVT制御を専用セッティングし、多段ATのようなシフトアップで高回転域の加速フィーリング向上を狙った「全開加速アップシフト制御」を新たに追加。ハイブリッド車では、スポーツハイブリッド i-DCDのギアレシオ変更と駆動力制御を見直し、特に発進加速時のレスポンスを向上させています。他にもブレーキの改良や足回りの最適化など、ホンダらしい走りが楽しめるステーションワゴンに仕上げたそうです。
販売不振の一因とされた価格面では、スタート価格を239万8680円(ガソリン2列の「Gホンダセンシング」)に設定。従来の最廉価モデルが253万円(ガソリン3列の「RS」※ホンダセンシング無し)でしたので、だいぶハードルが下がったのではないでしょうか。ちなみにガソリン2列の「RSホンダセンシング」は255万8520円、ハイブリッド2列の「ハイブリッドRSホンダセンシング」は289万8720円となっています。また、歩行者事故低減ステアリング機能を新採用した安全運転支援システム「ホンダセンシング」は全グレードに標準装備となりました。
国産ステーションワゴンの売れ筋は、トヨタ「カローラ フィールダー」や同社「シャトル」など、ジェイドよりも一回りコンパクトなモデルになっていますが、サイズや価格でジェイドと競合しそうなスバル「レヴォーグ」の2017年合計販売台数は約2万3000台と健闘しています。「価値がぼんやりしていた」とホンダも認める通りの中途半端な立ち位置で存在感を失ってしまっていたジェイドですが、使い勝手や走り、安全運転支援など大幅に内容を充実させた新型では、ここに割ってはいるチャンスが十分にあると感じました。
※写真はジェイド RS ホンダセンシング(ガソリン車)
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