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中古で勝負 エボ6トミマキ vs インプ・リチャード・バーンズ仕様(前編)

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中古で勝負 エボ6トミマキ vs インプ・リチャード・バーンズ仕様(前編)

もくじ

前編
ー 両雄相まみえる
ー ランエボ/インプレッサ発売の日
ー スクービーが英国に与えた衝撃
ー トミマキ誕生/RB5英国市場に

中古アストン マーティン 3台乗り比べ 「手の届く上流階級」前編

中編(4月30日公開)

後編(5月3日公開)

番外編(5月3日公開)

両雄相まみえる

レンジャーズとセルティック、コカコーラとペプシ、テイク・ザットとボーイゾーンの対決はひとまず置いておこう。1990年代最大の真剣勝負の主役は、日の出ずる国から登場し、砂利だらけの世界中の特設ステージで戦いを繰り広げた2台、スバル・インプレッサと三菱ランサー・エボリューションなのである。

多くの好敵手と同じように、この2台はどこか似通ったところがある。三菱とスバルは1970年代、80年代にラリーで競い合い、ともに名声を得た。ランサーのワークスカーは1973年サザンクロスラリーで上位4位を独占し、イーストアフリカ・サファリでは74年に優勝したのに続き、その2年後には1-2-3フィニッシュを決めた。

一方スバルは、デビュー戦のイーストアフリカン・サファリでグループ1優勝を果たした後、1983年にはグループ2でも優勝した。1990年代初めには両チームともワールド・ラリー・チャンピオンシップのタイトルを狙った。いずれのチームも、扱いが難しいと言われた4輪駆動のギャランとレガシイでこれまで参戦してきた経験と技術的知識を活かして、タイトル獲得にうってつけのホモロゲーションスペシャルの開発に成功したのである。



ランエボ/インプレッサ発売の日

こうした背景の中、1992年末に三菱最初のランサー・エボリューションが日本で発表された。ターボチャージャーを装備した1997ccDOHC4気筒エンジンは253psを発生し、これにセンタービスカスカップリング方式の4輪駆動システムが組み合わせられていた。国際競技への参加資格を得るために必要な販売台数は2500台だったが、注文が殺到した結果、さらに2500台が増産されることになった。


これに対してスバルは、その数週間後に日本市場向けの4ドアサルーンのインプレッサを発表した。このクルマは、レガシィで評判の1994cc EJ20水平対向4気筒エンジンを搭載していたが、皮肉なことにターボチャージャーにはライバルである三菱のTD04Hを装備していたのである。243psを発生するこのエンジンを搭載したインプレッサは、ランサーに真正面から挑んでいった。

しかし当初、こうしたスーパーサルーンは日本国外ではあまり認知されていなかった。



スクービーが英国に与えた衝撃

これらスーパーサルーンの真価が海外に伝わったのは、コリン・マクレーやトミ・マキネンがハンドルを握ってからである。


この2台は93年から旧モデルと一緒にラリーに参戦していたが、初めてその真価を発揮したのは、コリン・マクレーが恐れ知らずの奮戦を見せスバルがドライバーズチャンピオンシップとコンストラクターズチャンピオンシップの両方を獲得した95年になってからだ。ブルーとイエローのチームカラーに塗装されたスクービー(スバルの愛称)が森林を駆け抜ける映像と音響は、英国人のイマジネーションを刺激し、その結果、皆ショールームに殺到した。

それに続いて、三菱がより徹底した形で勝利を飾った。トミ・マキネンは1996年、97年、98年そして99年にマクレーに匹敵する勝利を収め、それぞれの年にエボリューションIIIからエボリューションVIまでの最新モデルの凄さを見せつけた。



トミマキ誕生/RB5英国市場に

そこで三菱は、このマキネンの4連覇という功績を称えて垂涎の特別モデル、トミ・マキネン・エディション(TME)を2500台限定で販売した。


一方、スバルのドライバー、リチャード・バーンズは、レガシィに乗ってブリティッシュ・ラリー・チャンピオンシップを獲得し、1995年RACを3位でフィニッシュした。スバルはこの功績を称えてスペシャルエディションのインプレッサRB5を発表し、英国市場に444台出荷した。

中編では、英国に存在するトミ・マキネン・エディションと、インプレッサRB5の試乗をお届けする。

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