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詳細続報 BMW M2コンペティション M3の3.0ℓ直6搭載 ケイマンGTSに対抗

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詳細続報 BMW M2コンペティション M3の3.0ℓ直6搭載 ケイマンGTSに対抗

もくじ

ー M4譲りの410psエンジン搭載
ー コンペティション 燃費/加速力は
ー よりドリフトしやすく
ー 内外装 コンペティションの特徴

BMW M2コンペティション M3のエンジン搭載 411ps

M3/M4譲りの410psエンジン搭載

M2コンペティションと呼ばれる2018年モデルが、現在販売中のスタンダードなM2に取って代わる形で発売される。

これにはM3やM4譲りの410psを発揮する3.0ℓ直列6気筒ツインターボエンジンが搭載される。これとオプションのデュアルクラッチ式7速ATの組み合わせにより、0-100km/hの加速は4.2秒だ。

最高速度はリミッターで250km/hに制限される。M2は2年前に発売されたが、ポルシェ・ケイマンGTSやアウディTT RSに対抗できるよう立ち位置が改められることになる。結果的に、M2コンペティションはパフォーマンスの改良だけではなくシャシーにも変更が加えられることになった。

BMW Mの開発部門を指揮するディルク・ヘッカー氏によれば、新しいシャシーチューニングによって「著しくレスポンスが向上し、限界領域での特性も改善されました。ステアリングのマッピングや、スプリングとダンパーを変え、DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)のセッティングも変更しました」とのことだ。「このクラスにおけるレスポンスやリアクションのベンチマーク的存在ですが、よりスライドを楽しめるセッティングになっています」

搭載されるパワーユニットはM3やM4のS55エンジンをデチューンしたものだ。M2コンペティションにおいては、その3.0ℓツインターボは410ps/5250rpm-7000rpmのパワーと56.0kg-m/2350-5200rpmのトルクを発揮する。

この数値は現在搭載されている3.0ℓターボのN55エンジンよりも40psと8.6kg-m引き上げられたものだ。ただし、M3やM4と比べるとトルクは同じだが最高出力は21psほど絞られている。また、2.5ℓ4気筒ターボのケイマンGTSとの比較では、45psと13kg-m上回ることになる。

コンペティション 燃費/加速力は

このM2コンペティションの車重は現行のMT車の1550kgと比べると55kg増加することになる。重量増の主な要因はエンジンだ。だが、パワーウエイトレシオは265ps/tであった先代比で17ps/t向上した。このパワーは現在と同じく標準の6速MTまたはオプションの7速DCTを介して伝えられる。

ギア比には変更が加えられることはなく、電子制御LSDであるアクディブMディファレンシャルが装備される。これはトラクションの状態、ヨー、ステアリング角などの状況に応じて後軸を0%から100%の範囲でロックすることができる。

近日施行されるより厳しいCO2排出基準に適合するため、BMW Mは微粒子フィルターを装備した。これは新開発の技術であり、ヘッカー氏によれば今年後半に予定されているランニングチェンジでM4にも装備される予定だ。

結果的に、新型M2のはマニュアル車で225g/kmのCO2排出と10.1km/ℓの燃費を、DCT車ではそれぞれ209g/kmと10.9km/ℓを実現した。

デュアル式になった新しいエグゾーストシステムの一部に先述の微粒子フィルターが装備されることになる。これには電子制御のフラップが装備され、音質や音量の向上を果たしている。

BMWの公称パフォーマンスは、0-100km/hの加速がMTモデルで4.4秒、DCTモデルで4.2秒だ。最高速度は250km/hに制限されるが、オプションのドライバーズパッケージで280km/hまで引き上げることができる。

参考までに、現行のM2の0-100km/hはMT車で4.5秒、DCT車で4.3秒だ。ケイマンGTSは6速MT車で4.6秒、PDK車で4.3秒となっている。

よりドリフトしやすく

新エンジンに対応するため、フロント部分が再設計されている。ブーメラン型のストラットブレースや、追加されたラジエターなどがこれに該当する。これによって、剛性やステアリングの正確性が向上した。

この剛性向上を生かすため、ステアリングのプログラムも変更されている。「中立付近でのレスポンスを改善しました。非常に良くなっていますよ」とヘッカー氏。

オプションでブレーキも変更できる。標準では前380mm、後370mmのディスクとそれぞれ4ピストンと2ピストンのキャリパーが装備されるが、それを400mmと380mmのディスクに6ピストンと4ピストンのキャリパーにするものだ。

ディファレンシャルにも新しいソフトウェアが与えられた。スポーツ+モードにおけるDSCシステムの設定が変更されている。

「電子制御の介入が遅くなり、よりドリフトしやすくなりました。ただし、致命的な状況においては信頼できる制御をしてくれます」

内外装 コンペティションの特徴

M2コンペティションにはよりアグレッシブなスタイリングが与えられ、アピアランスと冷却性能の向上を果たしている。

フロント部分を見ると、バンパーの造形が複雑になりクーリングダクトも拡大されている。新デザインのキドニーグリルとアダプティブLED付きのヘッドライトも装備された。

その他の視覚的な変更点は、M3やM4に似た新しいドアミラーカバーや、テールランプとリアバンパーも変更されている。前245/35、後265/35のミシュラン・パイロット・スポーツと19インチの鍛造ホイールは英国では標準装備だ。

インテリアにもいくつかの変更が加えられている。英国で標準装備となるのはMのマークが入ったMスポーツシートや、さまざまな色が用意されるシートベルト、M3とM4譲りのMドライブマネージャー、パークアシスト、赤のスタート/ストップボタンなどだ。

M2コンペティションの価格はMT車で4万9285ポンド(756万円)、DCT車で5万1930ポンド(796万円)からとなっている。英国での納車は今年8月に開始する。

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