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ニューモデル 2018.4.5

ロータス3イレブン430 限定20台 パワー/ダウンフォース増強 ロータス市販車史上最速

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もくじ

どんなクルマ?
ー 誕生から3年目の、ファイナルモデル
ー 最大の進化は44kg増加のダウンフォース

    ルノー・メガーヌRS新型 「280 EDC」に試乗 FF最速の奪還なるか 評価は?

どんな感じ?
ー ひたすらドライビングに集中できる
ー 不足ないパワーと快音、そしてスピード
ー サーキットのそばに住みたくなる

「買い」か?
ー 深い記憶に刻まれるクルマ

スペック
ー ロータス3イレブン430のスペック

どんなクルマ?

誕生から3年目の、ファイナルモデル

グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでデビューしたのが2015年だから、ロータス3イレブンは誕生してまだ3年目。そして、まもなく生産の終了を迎えてしまう。フィナーレに向けてロータスが発表したのが、これまでで最高の仕上がりを得た、ロータス3イレブン430となる。

最近のロータスが付けるモデル名のルールを理解していれば、3イレブン430の意味はすぐにピンとくるだろう。そうでなくても、エキシージやエヴォーラにも430という数字があてがわれていることには気付くはず。それぞれ、最高出力430psを発生させる、トヨタ製のスーパーチャージド3.5ℓ V6エンジンが搭載されており、各モデルの最速仕様となる。

さらにこの3イレブンの場合は、ロータスが生み出してきた市販車の中で最速のモデルとなる。何しろ、自社のへセル・テストコースでのラップタイムは1分24秒で、つい最近エキシージが記録したラップタイムよりも1秒も速く周回できるのだ。

エンジンの最大トルクが41.6kg-mから44.8kg-mへと増加したのは、クルマの紹介の序章に過ぎない。また、軽量化に関しても、ブレーキとホイールの見直しによる5kgの減量に留まっており、さほど大きな進化とは言えなさそう。

最大の進化は44kg増加のダウンフォース

この430が標準の3イレブンやその他のモデルと大きく異なる点は、空力性能にある。エンドプレートが新しくなったリアウィングは、従来よりも50mm高い位置に装着され、フロントスプリッターのデザインもよりアグレッシブなものに生まれ変わった。

その結果、290km/h時のダウンフォースは最大で265kgと、44kg増加している。

大部分のロードカーが高速域ではダウンフォースではなく、クルマを浮かせようとするリフトフォースが大きくなる傾向にあるなかで、車重の25%ものダウンフォースを発生させたことは評価に値すると思う。

コーナリング時の遠心力として最大1.5Gまで耐えられるというロータスの主張を試すには、へセル・テストコースが最適な場所となる。ここには高速コーナーから低速コーナー、比較的安全なコーナーから、極めて恐ろしいコーナーまで存在する。まさに3イレブンが輝く場所だと言える。

なにしろ、ヒーターやルーフ、フロントガラスまでも備わらないのだ。サーキット最優先としている以外、考えられない。

しかし、われわれがこの3イレブンをテストした日、へセル・テストコースが位置するノーフォークは、緯度がずっと北のノルディック(北欧)のように寒かった。さらにコースは濡れており、一部は凍結状態。ドライコンディションでのハンドリング限界を見極める機会は得られなかった。

いや、正直に言うと、テストドライブというよりも、サバイバルドライブといった様相で、3イレブンを理想的な状態で確かめる内容からはかけ離れていたと思う。

それでも、この機会を楽しまなければもったいない。

どんな感じ?

ひたすらドライビングに集中できる

このクルマをドライブするにあたり、最初のハードルは、乗車すること。

3イレブン430にはドアがないから、まず華奢なミラーを避けつつ、幅の広いボディサイドをまたいで、フロアカーペットが備わらない滑りやすいフロアに足を下さなければならない。ちなみにこのフロア、今回のような雨天時は氷のように冷たく感じられる。そして、10万2000ポンド(1530万円)もするクルマだから、シートの上には立たないように気をつけながら、体をシートめがけて落とすしかない。

一度乗り込んでしまえば、エキシージと共有するアーキテクチャを使用しているから、不具合は感じられない。足のサイズが30cmを超えていても、ペダルレイアウトはレーシングシューズなしで充分操作しやすい。

一方でインテリアには不自然さを感じてしまう。ルーフが備わらないだけでなく、極めてシンプルな内装が、そう感じさせるのだろう。車内に備わるものは、純粋にドライビングに求められるものだけ。スイッチ類とシフトレバー、デジタルモニター。そのくらいだ。少なくとも、気が散るようなことはないだろう。

パワーウエイトレシオは467ps/t、タイヤはセミスリック状態のミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2、スタビリティコントロールは備わらず、ギアはマニュアル。むしろ、集中しない方が難しいかも。

ただ残念にも、天気は雨。

不足ないパワーと快音、そしてスピード

ハンドリングは想像しているよりも穏やかで、すぐに感覚はつかめるはず。

しかし、息を飲むような、容赦のない、恐怖感も覚えるほどのスピードが、発進と共に襲ってくる。ヘルメットのバイザーを降ろし忘れたら、風圧で本当に息ができなくなる。

小さなボディに大きなエンジンを積んでいるのだから、凶暴性があって当然だけれど、これは運転に夢中になってしまうクルマ作りの常套手段でもある。

スーパーチャージャーの加給力は充分なもので、この手のライトウエイトなクルマにありがちなピーキーさはなく、アイドリング状態から強力な加速を提供してくれる。しかも最高出力は7000rpmで発生するから、回転上昇も心地いい。低回転域でも高回転域でも、存分に楽しめる。エンジン音や排気音は、V6を積む他のロータスと近似したもの。ボリュームは極めて大きく、荒々しくも、快音でもある。

そして、スピード。

最終コーナーを少し控えめにクリアしたとしても、へセルのメインストレートでは200km/hを超える。一般的に俊足と言えるクルマが3速で引っ張るような加速感を、5速の中回転域で味わえるのだ。劇的に速い。

ルーフのないクルマで、実際に290km/hを出すことも、無理ではなさそうだ。

しかも、ペンギンも住めそうな天候においても、このロータスは驚くほどに煮詰められており、懐の深さを感じ取ることができた。体が水浸しになったけれど。

サーキットのそばに住みたくなる

パフォーマンスに関しては、動的な部分では他のロータスと近似した味わいがあり、熱中するほど鮮烈で面白さに溢れている。ステアリングホイールには多くのインフォメーションが伝わってくるから、フロントタイヤのグリップが極めて高いこともあり、不安感はない。

いつも以上にハードに攻めてしまっても、クルマの挙動はオーリンズ製のダンパーがしっかりとコントロールしてくれる。加えてAPレーシング製のブレーキの感触も素晴らしい。ABSが起動してしまったら、ブレーキングポイントをほんの少し手前に移すだけで対応できるだろう。

うっかり、わたしはシケインでオーバーランしてしまったが、クルマのせいではない。むしろ、このような状況でも自信を持って攻めた走りができる完成度を、評価すべき点だろう。

このロータス3イレブン430には、エキシージには備わらないリミテッドスリップデフが装着されており、エキシージでは望めないようなコーナー脱出時の精度とバランスを得ている。トラクションも申し分ない。ドライバーの経験値がモノを言うとはいえ、オーバーステアの処理にも難しい部分もなく、本能的にこなせる挙動だと思う。

さらにバリアブル・トラクションコントロールも備わり、1%のホイールスピンを制御するモードから、完全にオフとするモードまで選択が可能。他車のシステムが過剰制御していると感じられるほど、コントロールは洗練されている。

極めて速く、楽しめるだけでなく、懐が深く爽快で手応えのあるクルマ。オーナーなら、きっとサーキットのそばに住みたいと思うだろう。

「買い」か?

深い記憶に刻まれるクルマ

サーキット走行を楽しむトラックデイのおもちゃとして、ロータス3イレブン430は感動の仕上がりだと言える。ロータスが打ち立てた基準を塗り替えてしまった。

もちろん、一般道でも問題はない。ボディサイズもコンパクトで、前方視界にも優れている。トルクも太いから、2~3千回転も回せば、市街地走行もいとわない。調整幅の大きいダンパーは、必要に応じてソフトにもできる。でも、騒音や風、寒さからは身を守ってはくれないし、乗り降りの仕草はかなり大げさになってしまうけれど。

このように見ていくと、価格も近似するエキシージ・カップ430の方が、よりトラックデイもこなせるパッケージとしては確実に優れているように思える。

一方で、相性や人当たりの良さなど、他にはない魅力を感じて結婚相手を選ぶように、ロータス3イレブン430には、このクルマだけの、気持ちがヒリヒリするようなエキサイティングな魅力がある。時にはうっとうしく思う時があるかもしれないが、3イレブン430以外のクルマを運転したいと思わない時も少なくないはず。アバタもエクボと言うではないか。

わずか20名のオーナーにとって、一生忘れることのない、深い記憶に刻まれるクルマとなることは、間違いないだろう。

ロータス3イレブン430のスペック

■価格 10万2000ポンド(1530万円)
■全長×全幅×全高 ―
■最高速度 289km/h
■0-100km/h加速 3.2秒
■燃費 ―
■CO2排出量 ―
■乾燥重量 920kg
■パワートレイン V型6気筒3456ccスーパーチャージャー
■使用燃料 ガソリン
■最高出力 436ps/7000rpm
■最大トルク 44.8kg-m/4500rpm
■ギアボックス 6速マニュアル

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