もくじ
ー 3つのボディ・バリエーション エンジン出力は609ps
ー 開発は並行して 8シリーズの遺伝子+強化されたDNA
ー 四輪駆動のラグジュアリー・スポーツクーペ ル・マンにも参戦
マセラティ・レヴァンテ「トロフェオ」 フェラーリ製590psエンジン搭載 ニューヨーク
3つのボディ・バリエーション エンジン出力は609ps
BMWでは発売間近のパフォーマンスモデルであるM8を、3つのボディ・バリエーションで開発している。最初に発売されるふたつのボディタイプを初めて同時に捉えることに成功した。
ニュルブルクリンクでテスト走行を行っている写真から、M8クーペとコンバーチブルのデザイン上の違いが明らかだ。ルーフタイプの違い以外にも、このふたつのモデルでは、異なるシルエットを描く、それぞれ独自のトランクリッドが備わっている。
最近ジュネーブ・モーターショーで、M8 グランクーペ・コンセプトとして公開された、4ドアのグランクーペ・バージョンも後から登場する予定である。量産モデルのスタイリングは、コンセプトモデルからトーンダウンさせることで、2ドアのM8と非常によく似たものになると予想されるが、ヘッドルームを確保するために、そのルーフラインは高く描かれることになるだろう。
11月発売予定の新型8シリーズをベースに、M8には今年初めのデイトナ24時間を戦ったレーシングM8が搭載していた、BMW製ツインターボ4.4ℓV8エンジンが与えられるはずだ。
レースのレギュレーションを気にする必要がないことから、M8の量産モデルには、最新M5の600psと、メルセデス-AMG S63クーペの585psを上回る、609psを発揮するエンジンが搭載される見込みである。
開発は並行して 8シリーズの遺伝子+強化されたDNA
MディビジョンCEOのフランク・ファン・ミールは、M8の開発はスタンダードの8シリーズと同時にスタートしており、このふたつの開発プログラムが並行して進められたことを明らかにしている。彼はM8が「8シリーズの遺伝子に、サーキットでの能力と、鋭さを増したダイナミック性能、さらには正確さと敏捷性のDNAを強化したモデル」だと話す。
ファン・ミールはさらに「全てはBMW Mに相応しく、お客様からの高い要求をも満足させるドライビング・エクスピリエンスのためなのです」ともいう。
彼は、Mディビジョンが「M8を妥当なステップアップだと感じてもらいたかった」ために、BMWのエンジニアたちは「スタンダードの8シリーズがお客様にとってスポーティ過ぎないように」注意したと話す。
「全ての8シリーズを購入されるお客様がMモデルを欲しているからではないからです」とファン・ミールは続ける。
内部情報筋によれば、7シリーズと5シリーズ同様、8シリーズとM8は同じプラットフォームを使用するとともに、MモデルはM5と四輪駆動ドライブトレインの多くを共有する可能性があるという。
四輪駆動のラグジュアリー・スポーツクーペ ル・マンにも参戦
「現時点では何も申し上げる事はできません」とこの予測についてファン・ミールは話す。「われわれはラグジュアリーなスポーツクーペのマーケットを注視してきましたが、既にこの分野には多くの四輪駆動モデルが登場しています。そして、M xDrive四輪駆動システムが新型M5の純粋なハンドリングに何ら悪影響を及ぼしていないことも確認済みですから、四輪駆動を恐れる理由など何もないとは言えるでしょう」
「もちろん、このモデルについて明らかにしたいと考えています。われわれのラインナップの頂点に君臨するモデルです。いまのところ、われわれにはこのクルマを越える量産モデルの計画はありませんから、そのポジションに相応しい仕様が必要になることは理解しています」
M8にはスタンダードの8シリーズに対して多くのプレミアムが与えられるだろう。つまり、その価格は電動スーパーカーのi8さえも上回ることになるということだ。一方で、S63クーペの価格は13万1000ポンド(1989万円)であり、M8はこのシュトゥットガルトのライバルに対する競争力を維持する必要もある。
BMWでは、今年のル・マン24時間耐久レースに、M8のレーシング・バージョンであるM8 GTEで参戦予定であり、これはBMWにとって6年ぶりのワークス参戦になる。
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