もくじ
ー EVプログラム本格化 毎月新型モデルを予定
ー 内燃機関もアップデート ディーゼルゲートが後押し
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EVプログラム本格化 毎月新型モデルを予定
フォルクスワーゲンCEO、マティアス・ミュラーによれば、2022年までに同社のEVプログラムが本格化すれば、以降は「実質的に毎月ひとつの新型EV」を発売することになると述べた。
これはベルリンで行われた年次記者会見の場での発言であり、ミュラーはフォルクスワーゲンの電動化に向けた動きは、「世界で最も多くのEVを送り出そうという意思」の一端を示すものだと話す。
さらに、2020年までの発売が予定されているブランド初のEV専用モデルとなるフォルクスワーゲンI.D.シリーズの登場によって、ブランドの「変革」が始まるとして、その後、2030年までには、既存モデルに加え、約300の新たな電動化車両が路上へと送り出されることになるともいう。
フォルクスワーゲンではこの計画を達成するため、2020年までに9つの生産拠点でEV生産を可能にする予定であり、2022年までにはその数は16カ所になるという。ミュラーは「いったん市場が電動化を受け入れれば」、さらにEV生産可能な工場の数は増えることになるだろうとも話す。この電動化への対応は「さらなる仕事を創り出す」ことになるため、労働力の拡充が必要だとも述べている。
この急速なEVモデルの拡張によって、フォルクスワーゲンは来るべき厳格なエミッション規制に適合できるようになるとミュラーは話す。この規制では、フォルクスワーゲンは2020年までに全モデル平均のCO2排出量を95g/km以下まで削減することが求められているのだ。
内燃機関もアップデート ディーゼルゲートが後押し
「罰金を支払うことなく規制に適合できるよう、ドライブトレインの設計を行います」と彼はいう。「さらに、従来型のドライブトレインについてもアップデートを進めることで、市街地の環境づくりに貢献できるようにしたいと考えています」
フォルクスワーゲン最高財務責任者のフランク・ウィッターは、このために、従来型ドライブトレイン技術に200億ユーロ(2兆6400億円)の投資を行うことを明らかにしている。そして、ミュラーは、自治体規制当局による内燃機関締め出しの動きを、進歩を妨げるものだとして非難する。
記者会見で、ミュラーはこのフォルクスワーゲンの急速な変革とEVへの注力は、ディーゼルゲートによるものだと認めている。「ディーゼルスキャンダルによって、われわれには劇的な変化が必要だということが明らかになりました。つまり、危機がわれわれを後押ししたのです」
いまだ終息しないディーゼルゲートへの対応コストにもかかわらず、フォルクスワーゲンは2017年に記録的な利益を達成している。2016年の42億ユーロ(5544億円)からは減少したものの、昨年同社が負担したディーゼルゲートに関する裁判費用や、罰金、不正車両の改修に関するクリーンアップコストは32億ユーロ(4224億円)にのぼる。
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