4ドアの8シリーズ「M」
2019年後半にも登場するBMWの最上級モデルとなる8シリーズ・グランクーペは、2ドアのクーペ/コンバーチブルとともに、8シリーズの強力なラインナップを構築することになる4ドア・クーペだ。
そのプレビュー版というべきコンセプトM8グランクーペが、ジュネーブ・ショーで公開された。その量産モデルでBMWは、ポルシェ・パナメーラ、アストン マーティンDB11やベントレー・コンチネンタルGT、メルセデス-AMGの新型4ドアGTクーペなどと競合するマーケットに参戦する。
8シリーズ復活の決定は、ハラルド・クルーガー会長により表明された上級移行の方針に基づくもの。現在でもプレミアムブランドのくくりに属するBMWだが、さらにラグジュアリーなカテゴリーを目指すというのである。
「8シリーズは、BMWのラグジュアリーカー拡張における次なる一手で、そのセグメントのベンチマークを引き上げるものとするつもりです。クラスにおける我が社のリーダーシップの訴求を強める中で、それはシャープなダイナミクスとモダンな豪華さを兼ね備えた姿を示すでしょう」とクルーガーは自信をみせる。
さらに詳しくみていこう。
だれよりも目立ちたいならば
2ドア版についてはすでに昨年、イタリア・コモ湖畔で行われたヴィラ・デステ・コンコルソ・デレガンツァでコンセプト8シリーズ・クーペが、またニュルブルクリンク24時間耐久レース期間中のイベントでM8クーペのプロトタイプが、それぞれ公開されている。
コンセプトモデル未発表のカブリオレも含め、量産版8シリーズはいずれもガソリンエンジンを搭載する見込み。3.0ℓ直6ターボをボトムエンドとして、Mモデルには4.4ℓV8ターボを用意するが、さらに上級のグレードも設定され、それはM760i xDriveと共通の6.6ℓV12ツインターボを積むことになる。
またこのクルマは、新型SUVのX2とともに、新たな輪郭のキドニーグリルを備える。また、LEDのアイラインが入るヘッドライトや、流麗なラインの長いボンネットもデザインの特徴だ。
ボディサイドは2ドア版とよく似た処理が施され、前輪の背後に穿たれたエア・ブリーザーやそれに続いて大きくえぐられたドア、張り出したシルなどが目を引く。
キャビンは前輪よりかなり後退した地点から始まり、ホイールベース内に収まる。大きく弧を描くルーフラインが描く6ライトのガラスハウスは、上下に薄く、後方へ向かうテーパーがきつめだ。Bピラーは固定式で、ドアは前後ともフレームレス。リアドアは後席の乗降性を高めるべく、後端のラインがホイールハウスの方まで張り出している。
リアに回ると、流れるようなCピラーと大きく傾斜したリアウインドウ、ハイデッキのトランクがまさにクーペらしい眺めを構築するが、これは市販版グランクーペにも受け継がれるはず。アグレッシブなバンパーや4本出しテールパイプはM8用で、その他のモデルはよりエレガントな造形が採用される見込みだ。
Mモデルのデザイン担当となったドマゴイ・デュケックは語る。「コンセプトM8グランクーペは、騒ぎを巻き起こし、意見を二極化させるためにデザインしました。わたしたちが求めているのは、このクルマで、ほかより目立ちたい方々を見つけ出すことなのです」
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