もくじ
ー ジュリア・クーペ エンジンや名前は
ー 5ドア・ハッチ/ハイブリッド投入も?
ジュリア・クーペ エンジンや名前は
エネルギー回生システムによって、このクーペは市販車としては史上最強のアルファになるだろう。
AUTOCARに寄せられた情報によると、アルファ・ロメオは現在、フォーミュラ1方式のエネルギー回生システム(ERS)を採用した新型ジュリア・クーペを開発中だ。
このERSはラ フェラーリのためにフェラーリとマニエッティ・マレリが開発したHY-KERSを発展させたものだと思われる。F1カーに使われたタイプより進んだものだと言われている。燃費や排ガスのためではなくパフォーマンス向上が目的だ。電気モーターの豊かなローエンド・トルクにより高回転で太いガソリン・エンジンのトルク特性を補正する。
パフォーマンスの向上にもかかわらず、ERSパワートレインでは同程度の出力の従来型エンジンに比べ燃費も排ガスも改善されることも考えられる。
このシステムを採用したパワートレインは2種類が開発中であると言われている。ひとつはジュリア・ヴェローチェ・セダンに搭載されている280psの2ℓガソリン・ターボ・エンジンをベースとするもの。もうひとつはジュリア・クアドリフォリオの2.9ℓV6ガソリン・ターボを使ったものだ。150psのディーゼルも可能性がある。
2ℓガソリン版は総合で350ps程度のパワーを発生する。2.9ℓのV6版ではパワーは650psに達すると予想され、市販車では史上最強のアルファ・ロメオとなる。これは670psのフェラーリ488から20ps低いだけである。
直接のライバルとなるBMWのM4 DTMは500ps(CSでは460ps)、アウディRS5は450ps、メルセデス-AMG C63Sクーペは510psである。
このジュリアは年末に向けて発表され、2019年に発売される可能性がある。
一部では「スプリント」のバッジが付くと噂されている(歴史的には「GTV」の方がふさわしいが)このクーペは、ジュリア・セダンからの派生である。
内外装をもう少し細かく見ていこう。
5ドア・ハッチ/ハイブリッド投入も?
エクステリア・パネルの前半部分はセダンからのキャリー・オーバーらしいが、リアのルーフライン、クオーターパネル、リア・シートへのアクセスを容易にするために大きくなったドアは別物である。
アルファはリア・シートの居住性改善に熱心なようだ。先代のGTモデルもクーペとしては文句のない居住性を備えており、そのため販売は好調だった。セダンとの差別化のため、ノーズのデザインも新しくなるかもしれない。
ジュリア・クーペの荷室は従来通りのようだが、アウディA5スポーツバックやBMW4シリーズ・グラン・クーペと戦うため、アルファは5ドア・ハッチ版も開発するかもしれない。広い層にアピールするためだ。
開発にあたってパッケージングにはかなり苦労しているようだ。モーター、制御システム、インバータ、バッテリー・パックをすべて収容しなければならず、バッテリー性能を維持するための液体クーリング・システムも必要になるかもしれない。ラ フェラーリのように。
高性能なハイブリッド車の発売によってさらに評判が高まるのは間違いない。将来的には、アルファが1960年代に謳歌したような技術的先進性のイメージを取り戻す助けとなるだろう。
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