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新型リーフ ひとクラス上の新感覚の走りが楽しめる

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新型リーフ ひとクラス上の新感覚の走りが楽しめる

新型リーフ テクノロジー詳細解説と魅力探訪 Vol.2

2代目となる電気自動車「リーフ」は2017年9月にワールドプレミアを行なった。2010年の初代リーフから7年振りのフルモデルチェンジである。

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リーフは日産が掲げている「インテリジェント・モビリティ」を体現したゼロ・エミッション、つまり100%バッテリーの電力で走行する電気自動車だ。2010年12月の初代リーフの発売以来2016年までの約5年間で販売台数はグローバルで5万1000台に達し、電気自動車のグロ-バル・リーダーの地位を築き上げている。

満を持して登場した2代目新型リーフは、初代モデルをあらゆる面で超えることを目指して開発されている。初代リーフは全く新しいゼロ・エミッションの電気自動車として登場したため、これまでにはない斬新なデザインを採用する一方で、これまでの内燃エンジン車から乗り換えた人が戸惑うことがないようなドライブ・フィールとしていた。

新型リーフは、スタイリッシュな最新の日産デザインを採用し、同時に電気自動車としてのパフォーマンスをフルに発揮できるよう、新しい技術を盛り込んでいる。さらに初代リーフのネガな部分であった車両価格が高い、充電設備が少ない、充電時間が長くかかる、航続距離が短いといったユーザー層の声に応えるためのアップグレードを行なっている。



■新型リーフのアピールポイント

新型リーフの商品訴求のキーワードは、「未体験の驚きの走り+未来の運転でワクワクを」だ。つまり単なる排出ガスゼロのエコカーというだけでなく、運転の楽しさや電気自動車ならではの気持ちよさをアピールしている。

新型リーフは電気自動車が持つ強力なモーターによるレスポンスの良い、力強い加速、ヨーロッパ・プレミアムDセグメント車並みの静粛性、そしてノート e-POWERから採用されたeペダルドライブ、さらに改良された40kWhという大容量のバッテリーにより、400kmの航続距離を実現することで、今までにないパフォーマンスや実用性を獲得しているのだ。

さらにドライバーを支援するプロパイロットと、新採用の自動駐車技術「プロパイロット・パーキング」により先進的なクルマであることもアピールしている。

デザインは、2015年東京モーターショーに出展された「IDSコンセプト」をベースにしており、エクステリアは「ハンサム・ルッキング&クール・テック」をテーマに、インテリアは「リラックス&クール・テック」を追求し、先進的でありながらダイナミックさを併せ持ったスタイリングとなっている。

ボディ・フォルムでは全高が従来型より10mm低められ、全幅は+20mm広がった。全長4480mm、全幅1790mm、全高1540mm、ホイールベース2700mmのCセグメント・サイズだ。エクステリアはダイナミックでソリッドなフォルムに生まれ変わっている。また電費に大きく影響する空力性能も徹底的に追求され、ハッチバックスタイルとしてはトップレベルのCd=0.28を達成している。

■ひとクラス上の走りを実現

新型リーフは従来型を上回る加速性能を実現している。新開発の高出力型インバーターの採用により、これまでの出力80kW(108ps)から110kW(150ps)へと出力をアップ。ちなみにモーターは従来型リーフの後期型と同じEM57型を採用している。したがって出力80kW→110kW、トルク254Nm→320Nmの向上は主としてインバーターの刷新による効果なのだ。

そのため0-100km/h加速は従来より15%短縮、60km/h-100km/hの中間加速では30%も短縮するなど、加速性能が大幅に向上し、さらにレスポンスの良さ、加速の滑らかさなどモーター駆動のメリットと合わせ、新型リーフはモーター駆動ならではの力強く、伸びのある気持ち良い走りを実現している。

なおリチウムイオン・バッテリーは、これまでと同じパッケージ・サイズで、ラミネート式のバッテリーセルであることも共通だが、電極の改良、セルを組み合わせたモジュールを増大させることで容量40kWhと、これまでの30kWh容量を30%以上増大させている。その結果JC08モードでの航続距離は400kmに達している。初代リーフの初期型モデルは航続距離200kmだったから、2倍に伸延していることになる。

また新型リーフは走行中の静粛性能を徹底的に追求。ノイズの侵入経路となる隙間を防ぎ、フロントガラスに遮音ガラスを採用するなど、低速域から高速走行時までDセグメントのプレミアム・クラスと同等レベルの静粛なキャビンを実現している。この圧倒的ともいえる静かさもリーフのアピールポイントのひとつだ。

■新感覚の走りを生み出すeペダル

ノートe-POWERで初採用されたワンペダル・ドライブ「eペダル」がリーフに新採用されている。初代リーフは、電気自動車の持つ強い回生ブレーキの特性を抑え、エンジン車から違和感なく乗り換えできることを重視してきた。しかし新型リーフはいよいよ電気自動車ならではの特長を強くアピールできる時代を迎えたのだ。

リーフのeペダルは、回生ブレーキ力はノート e-POWEの最大0.15Gに対して最大0.2Gの減速ができるようにブレーキ力がアップされている。またこの回生ブレーキの機能に追加して、アクセル・オフで停止すると自動的にブレーキが掛かり保持するオート・ブレーキホールド機能が加わった。

そのため市街地の運転の90%はアクセルのON/OFFだけで運転できるようになり、アクセルとブレーキペダルの踏み換えをすることなく、まさにワンペダルでの運転ができるようになっている。

またリーフはモーターによる回生ブレーキと油圧ブレーキを協調させている。通常は前輪だけにかかる回生ブレーキを使用し、滑りやすい路面などでは4輪にかかる油圧ブレーキを併用することで、安定したブレーキがかけられるように進化している。

■プロパイロットとプロパイロット・パーキング

新型リーフは、先進技術としてプロパイロット、プロパイロット・パーキングを新設定(メーカーオプション)している。

ドライバー支援システムのプロパイロットはセレナから導入されているが、リーフでは初のモーター駆動との組み合わせとなる。そのためACCを使用して前走車に追従しているような場合の減速や再加速などの場面ではエンジン車よりはるかにレスポンスが向上し、ストレスの少ないアシスト・システムとなっている。

また、新たに進入禁止標識検知、車線逸脱警報、前後方向の誤発進防止(前進時は歩行者も検知)、リヤ側方車両検知警報、後側方車両検知警報など幅広い運転アシスト機能も追加されている。

日本車で初採用となるパーキングアシスト・システム「プロパイロット・パーキング」は、スイッチを押すとステアリング操作、ブレーキやアクセル、前進、後進のシフト切り替え、パーキングブレーキ操作をシステムに任せるほぼ自動のパーキングシステムだ。

駐車は縦列駐車、後進駐車、前進駐車のいずれも適合できる。プロパイロット・パーキングはが作動中にドライバーがブレーキを踏む、ハンドルを操作する、アクセルを踏む、パーキングスイッチから手を離すといった操作をすると、ブレーキの場合は減速しながら制御を継続、それ以外の場合は制御を中止して停止するようにフェイルセーフがかけられている。

このプロパイロット・パーキングのためのセンサーは、前後左右のカメラ(4個)、前後各4個、左右各2個(合計12個)の超音波センサーを組み合わせ、カメラと超音波センサーで駐車可能スペースを判定し、プロパイロット・パーキングのスイッチを押すと、ハンドル操作、アクセル、ブレーキ操作、前進/後退の切り替えが自動で行なわれるようになっている。

このように新型リーフは、電気自動車としての性能を高めただけでなく、最新のドライバーアシスト技術を投入し、クルマとしての走りの楽しさや新しい魅力を盛り込み、グローバル・マーケットに投入されている。

リーフ諸元表(PDF)
リーフ装備表(PDF)

>特集:新型リーフ テクノロジー詳細解説と魅力探訪

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