もくじ
ー マイバッハ 次なる一手はSUV
ー ベースはMHA MRAからの刷新
ー エンジンは4.7ℓV8か PHEVも浮上
ー 番外編1:多くの懸念とライバルたち
ー 番外編2:マイバッハGLSの好敵手
大阪オートメッセ2018 コンパニオン特集(6) 画像47枚
text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)マイバッハ 次なる一手はSUV
ラグジュアリーなSUVが4月にデビューする。2019年に販売予定で価格は12万ポンド(1860万円)以上。近く登場する第3世代GLS(旧GL)の最高級バージョンがそれ。メルセデス・ベンツの超高級車ブランド・マイバッハはSクラスから更にラインアップを広げようとしている。
ラグジュアリー・モデル、特にラグジュアリーSUVに対する需要が高まる中、マイバッハはメルセデスにとって力を注ぐべき重要なブランドだ。
ベントレーやランドローバーなどのライバル勢は、それぞれベンテイガやレンジローバーで目覚ましい成功を収めていることも今さら説明する必要がないだろう。
メルセデスの高性能車ブランドであるAMGも力強く成長しており、2017年には1万31970台の売り上げを記録した。メルセデスは規模は小さいが利益率の高いマイバッハでも同様の成功をもくろんでいる。
2016年にAUTOCARがスクープしたこのSUVは、今年4月の北京モーターショーでコンセプトカーとしてお披露目され、今年11月のLAモーターショーで正式に発表される予定だ。2019年に販売が始まると予想される。
新しいメルセデス-マイバッハGLSは、2年前に発売されたメルセデス-マイバッハSクラスで培った経験に基づいている。
ベースはMHA MRAからの刷新
新しいマイバッハSUVは、アルミ・スチール製のボディシェルと進化した四輪駆動のシャシーを下位バージョンの新型GLSと共有するが、AUTOCARに寄せられた情報によると、全体的なエクステリア・デザインの微妙な変更と大幅に豪華になったインテリアによって通常の米国製GLSとの差別化がしっかりと図られている。
メルセデス-マイバッハのコンセプトカー(社内ではマイバッハ9と呼ばれる)の開発に携わった社内関係者いわく、これは単に差別化目的の大胆なグリルを持ったスタイリングを予告するものではなく、自動運転機能など生産モデルで提供される高級車の装備をアピールするものだという。
メルセデスの役員はAUTOCARに対して「メルセデス-マイバッハSクラスがあまりに好調なので、われわれは内心、驚いていたんです」と語った。
「そこで、マイバッハという名の差別化を今度はハイエンドのSUVセグメントに拡張します。贅沢で豪華なことにかけては、この新型はほとんど文句のつけようがありません」
新型GLSはメルセデス・ベンツのMHA(モジュラー・ハイ・アーキテクチャー)プラットフォームを採用している。従来のMRAプラットフォームを発展させたもので、新型GLEやGLEクーペなど一連のニューモデルに採用される予定だ。
これにより、車重の大幅な軽量化、48V電源システムの採用、最新鋭のレーダー・カメラ・センサーフュージョン自動運転機能が可能となる。
エンジンについても見ていこう。
エンジンは4.7ℓV8か PHEVも浮上
マイバッハのバッジが付いたGLSにはメルセデス-AMGの開発したM177 V8ガソリン・エンジンだけが搭載されるようだ。最近発売されたS560では、この4ℓV8ツインターボ・エンジンは468psを発生しており、新型のGLSにも採用される可能性がある(GLS560となるだろう)。
現在のGLS500に搭載されている4.7ℓV8ツインターボ・エンジンは、シティ・モード燃費を向上させる気筒休止システムが組み込まれたこの新型エンジンに置き換わっていくことになる。
もうひとつ新型メルセデス-マイバッハで検討されているのが、最近S560eでデビューしたガソリンのプラグイン・ハイブリッドだ。367psを発生するメルセデスの新しい3ℓ直列6気筒ガソリン・ターボ・エンジンに、123psの電気モーターを組み合わせたものである。新型GLSでは電気だけで50kmの走行が可能なリチウム・イオン電池が使われると発表されている。
GLSはアラバマ州のタスカロッサ工場だけで生産されるため、このラグジュアリーSUVは米国で生産される初のマイバッハ・モデルとなる。
ベンテイガと熾烈な競争をすることになるマイバッハGLSは、ロールス・ロイス・カリナンやレンジローバーSVオートバイオグラフィーのライバルでもある。
また一方で、メルセデス-マイバッハはS560の高級バージョンを3月のジュネーブ・モーターショーで披露する計画だ。このセダンにも採用される新しいデザインのグリルは、これからのマイバッハのデザイン・トレンドを示すものとなる。
番外編1:マイバッハにある多くの懸念
text:Rachel Burgess(レイチェル・バージェス)歴代のマイバッハの弱点のひとつは、無味乾燥な目立たないスタイリングです。
最近のマイバッハ6クーペやカブリオレではずいぶん良くなりましたが、マイバッハ9が普通のGLSの小変更にとどまるなら、人目を惹くラグジュアリーSUVを探しているユーザー層には響かないでしょう。
超高級車の市場に打って出ることは、メルセデスにとっては意味がありますが、ベントレー・ベンテイガやレンジローバーのような信憑性を得られるかについては、多くの懸念があります。
優秀なエンジニアが必要なのはもちろんですが、すでにブランド力で上を行くライバルたちよりも先進的であることを、富裕層に納得させる必要がありますね。積み上げてきた歴史が違いますから。
番外編2:マイバッハGLSの好敵手
ロールス・ロイス・カリナン
カリナン(この名前は最終決定ではない)は今年登場する。ロールス初の四輪駆動モデルで、シャシーと6.75ℓV12エンジンを新型ファントムと共有する。
ベントレー・ベンテイガ
最初の超高級SUVはベントレー・ベンテイガだ。今やベントレーの屋台骨である。W12と並んで4ℓディーゼルの評判がいい。今年ハイブリッド・モデルも登場する。
ランボルギーニ・ウルス
この春発売予定の650psのウルスは、ランボルギーニの売り上げを7000台に倍増させると期待されている。ウルスについて、ランボルギーニは0-100km/hを3.6秒で駆け抜ける高性能車だといっている。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
もはやガソリン車より便利に…? 高速道の「EV充電器」怒涛の増設! 魔の空白区間?―“出ていいよ”
イケイケのBYDの次なる一手は認定中古車市場への進出! 「BYD CERTIFIED」開始でEV購入のハードルがダダ下がり
渋滞40kmも!? 関越道「イライラGW渋滞」今年はいつが酷いのか 「穴場の時間帯」知ればストレス全然違う!? 鬼門の「高坂SA」の状況は
マツダのETC取り付け位置に唖然……色々あってフツーの場所なったけど戻した方がよくね??
併走するクルマへの目潰しでしかないのにナゼやる? 斜め後ろに「白色ライト」を点灯して走行するトラックは法令違反だった!!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?