現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > キャンピングカーで行く親子北茨城の旅【フィアット・デュカト】vol.2

ここから本文です

キャンピングカーで行く親子北茨城の旅【フィアット・デュカト】vol.2

掲載 更新
キャンピングカーで行く親子北茨城の旅【フィアット・デュカト】vol.2

慌ただしい準備は不要会話を愉しむ時間も増える

久しぶりに常磐自動車道を走って感じたのは「これほど関東平野の広さを実感できる道はないのでは?」
ということだ。利根川を越えてしばらくの間、車窓を流れる風景に山らしい山は見えない。前方左手に筑波山が見えてくるまで、空の広さを十二分に堪能し、早くも目的のひとつを叶えることができたのだ。

キャンピングカーで行く親子北茨城の旅【フィアット・デュカト】vol.1

それに今回の旅の足「エアーズロック・チャムスエディション」は、キャンピングカー専用に設計された車両ではなく、バン、ミニバス、トラックといった様々な用途に使われているフィアット・デュカトがベースだ。ヨーロッパの街中では、配達などに使われている姿をよく目にすることができる。取り回しがよく、大きな窓やミラーのおかげで良好な視界を確保している。そんなデュカトをベースにして、ドイツの人気ビルダーのHYMER(ハイマー)社が手がけたキャンピングカーである。

2・3ℓディーゼルターボエンジンはパワーもトルクも申し分なく、重量のあるキャンピングカーながら高速走行も楽にこなしてくれた。しかも右ハンドル仕様なので、ストレスは一切感じることがなかった。それどころか、少し高い視点から眺められた関東平野の風景は、格別なものに感じられたのだ。


そんなクルマで快適なクルージングを楽しんでいると、那珂(なか)インターが近づいて来た。ここからは国道118号線で大子町を目指す。キャンプ場へ向かう前に、まずは国道118号線と久慈川(くじがわ)に挟まれた場所にある「道の駅 常陸大宮かわプラザ」に立ち寄ることにした。ここは「自然とふれあえる施設づくり」を目指した施設で、地元のJAと協力し、近隣を中心に150種を超える新鮮な野菜などを販売しているのだ。
 
道の駅で夕食と翌日の朝食の食材、それに男二人の口を滑らかにする地酒を買おうと提案してきたのは息子であった。食材の品数に関してはスーパーマーケットの方が多いだろうが、旅心をくすぐられるといった点では道の駅に軍配が上がる。ついつい屋台で売られていた鮎の塩焼きにまで手を延ばしてしまった。

必要な食糧などはだいたい揃ったので、後はキャンプ場を目指すだけなのだが、ここでまた寄り道の誘惑
に負けてしまう。常陸秋そばの幟旗を素通りできなかったのだ。もともと「男二人で旅をする」という事以外、特に目的はなかったので、すぐさま古民家風のそば屋の暖簾をくぐることに決まった。


茨城県をドライブすると「そば」の文字が書かれた旗を多く目にする。
1978年に常陸太田市の在来種から高品質な種を厳選・育成させた常陸秋そばだ。ブランド品種として県内各所で供され、程良い甘みや香りが特徴。常陸を訪れた際には味わっておきたいひと品だ。


こうして寄り道を繰り返したため、グリンヴィラに到着したのは夕方になってしまった。秋の夕暮れは早いので、テント泊のキャンプでは準備している最中に真っ暗になってしまっただろう。だがAC電源付きのキャンピングカーサイトを予約したため、クルマを駐車さえすればキャンプサイトはほぼ完成。あとはレンタルしたテーブル&チェア、焚き火台などをセットするだけだ。
 
日常生活では味わえない自然や仲間たちとの一体感を楽しむ。それがキャンプの醍醐味。だが今回の旅の目的は、男二人で気ままに行動することと、できるだけ多くの会話を愉しむことが第一だ。準備や後片付けの手間を省いてくれたキャンピングカーが、その目的を最大限にサポートしてくれたことは間違いない。
 
素早く焚き火台で火を熾すと、道の駅で手に入れた新鮮な野菜や加工肉などをテーブルに並べる。それに
酒があれば十分と感じてしまうのも、キャンプの夜ならでは。食べきれないほどの料理が並ぶ旅館と違い、ここでは会話も最高のご馳走になるのだ。時間はたっぷりある。ということで、その夜は久しぶりに息子との会話を大いに愉しんだ。細かな内容までは忘れてしまったが……。


ドイツのHYMER CARをベースに、アウトドアブランド・CHUMSとコラボした「AyersRock CHUMS Edition」を使用。
RVランドでレンタルだ可能だ。広々とした車内は居心地が良くクルマ旅には最適の一台である。
ベース車両/フィアット・デュカト シフト・駆動方式/6SRG(6AT) / 2WD 全長×全幅×全高/5410×2080×2700mm エンジン/2287cc 燃料/軽油 定員(乗車・就寝)/4人
問い合わせ/RVランド ☎0297-27-6767 

キャンプを通して父と息子の距離が縮まった⁉︎ VOL.3へ続く。

こんな記事も読まれています

小林可夢偉を追い詰めたポルシェのエストーレ、ペナルティを「秘密にされていた」と明かす/WECイモラ
小林可夢偉を追い詰めたポルシェのエストーレ、ペナルティを「秘密にされていた」と明かす/WECイモラ
AUTOSPORT web
BMW MINIから新型電気自動車が出たぞ! ガソリンターボにディーゼルターボとかスキがなさすぎる 生まれ変わったMINI カントリーマンを是非!
BMW MINIから新型電気自動車が出たぞ! ガソリンターボにディーゼルターボとかスキがなさすぎる 生まれ変わったMINI カントリーマンを是非!
ベストカーWeb
ルーフ「ターボR」が約2億3000万円で落札! 空冷ポルシェの究極ストリートマシンのカスタムメニューとは
ルーフ「ターボR」が約2億3000万円で落札! 空冷ポルシェの究極ストリートマシンのカスタムメニューとは
Auto Messe Web
フェイスリフトにより新型「ルノー キャプチャー」はよりモダンに、より低い価格設定に
フェイスリフトにより新型「ルノー キャプチャー」はよりモダンに、より低い価格設定に
AutoBild Japan
【アウディeトロン史上最長の一充電航続距離】 619kmを叶えるオプション レンジプラスパッケージ
【アウディeトロン史上最長の一充電航続距離】 619kmを叶えるオプション レンジプラスパッケージ
AUTOCAR JAPAN
国産5社が今年も“共挑”!? クルマづくりが更に進化する! 普通のレースと違う未来への挑戦も!? イマ注目すべき「スーパー耐久」とは
国産5社が今年も“共挑”!? クルマづくりが更に進化する! 普通のレースと違う未来への挑戦も!? イマ注目すべき「スーパー耐久」とは
くるまのニュース
カワサキ KLX230用「フロントスプロケット(12T)」が力造から登場!
カワサキ KLX230用「フロントスプロケット(12T)」が力造から登場!
バイクブロス
サージェント、事前警告ナシの不正追い抜きペナルティに疑問符「順位を戻せと言ってくれたらよかったのに」
サージェント、事前警告ナシの不正追い抜きペナルティに疑問符「順位を戻せと言ってくれたらよかったのに」
motorsport.com 日本版
動画を送ろう! トーヨータイヤが「すべてのトラック・バス事業に携わる人たちに感謝を伝えるプロジェクト2024」を実施
動画を送ろう! トーヨータイヤが「すべてのトラック・バス事業に携わる人たちに感謝を伝えるプロジェクト2024」を実施
乗りものニュース
【MotoGP】苦境が好転しないホンダ、チーム側も予想外? 「理論的には良い改善をしているはずなのに」と困惑
【MotoGP】苦境が好転しないホンダ、チーム側も予想外? 「理論的には良い改善をしているはずなのに」と困惑
motorsport.com 日本版
カーボンニュートラル実現を目指して!ホンダが中国における次世代EV「烨シリーズ」を発表
カーボンニュートラル実現を目指して!ホンダが中国における次世代EV「烨シリーズ」を発表
バイクのニュース
ポルシェ『カイエンGTS』改良新型、日本での予約を開始---価格は1868万から
ポルシェ『カイエンGTS』改良新型、日本での予約を開始---価格は1868万から
レスポンス
“信じられない展開”を制したオジエの逆転勝利。ラトバラ代表も「8回も世界王者に輝いた理由がよく分かる」と感嘆
“信じられない展開”を制したオジエの逆転勝利。ラトバラ代表も「8回も世界王者に輝いた理由がよく分かる」と感嘆
AUTOSPORT web
ハイエース ステップワゴン ジャスティ アコード……今や当たり前になったクルマ界の技術11個の「元祖」たち
ハイエース ステップワゴン ジャスティ アコード……今や当たり前になったクルマ界の技術11個の「元祖」たち
ベストカーWeb
マツダ「ボンゴ」をDIYで親子3人で楽しむキャンプ仕様に! ボディのイラストは父と愛娘との合作でした
マツダ「ボンゴ」をDIYで親子3人で楽しむキャンプ仕様に! ボディのイラストは父と愛娘との合作でした
Auto Messe Web
ホンダ WR-Vの受注が好調! 発売後1カ月で計画の4倍以上となる好調な立ち上がり
ホンダ WR-Vの受注が好調! 発売後1カ月で計画の4倍以上となる好調な立ち上がり
Webモーターマガジン
ホンダが“豪華内装”の新型「軽バン」発表! 前代未聞の「めちゃオシャ」仕様がスゴい! 上質「ブラウン内装」採用した新型「軽商用車」の正体とは
ホンダが“豪華内装”の新型「軽バン」発表! 前代未聞の「めちゃオシャ」仕様がスゴい! 上質「ブラウン内装」採用した新型「軽商用車」の正体とは
くるまのニュース
劇的逆転勝利のトヨタ小林可夢偉「燃料が最後までもつか確信が持てなかった。本当に大変だった」/WECイモラ
劇的逆転勝利のトヨタ小林可夢偉「燃料が最後までもつか確信が持てなかった。本当に大変だった」/WECイモラ
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村