国内自動車メーカーの販売店を毎日くまなく回り、「足」で稼いだ新型車情報を届けてくれる流通ジャーナリストの遠藤徹氏。今回はトヨタ、ホンダ、スズキ、マツダと幅広い情報を掴んできていただきました!
文:遠藤徹
ベストカー2017年12月26日号「遠藤徹の地獄耳スクープ」より
■トヨタシエンタは2018年6月マイチェン
トヨタは2018年6月にもシエンタをマイナーチェンジするむね、販売店に通達しているようです。主な変更内容は、内外装のデザイン変更、新グレード設定、ボディカラーの再編、安全対策強化など、です。
エクステリアはフロントグリル、ヘッドランプ回りのデザインを変更します。安全対策は「トヨタセーフティセンスC」の標準装備車をラインアップに加えます。特別仕様車の「Gクエロ」は、同様の装備内容を標準グレード「G」に盛り込むことで、一旦廃止となります。
パワートレーンは基本的に変更ありませんが、若干の性能向上を図っています。自動ブレーキなどの安全対策もさらに強化されます。
■ホンダは来春、SUVのラインアップ強化で巻き返し
ホンダは2018年3月にヴェゼルをマイナーチェンジし、5月に新型CR-Vを投入することでSUVラインアップを強化し、SUVの分野で増販攻勢を図る方針です。
ヴェゼルのマイナーチェンジの内容は内外装のデザイン変更、新グレード&ボディカラーの設定、安全パッケージ「ホンダセンシング」の進化バージョの標準装備など。
CR-Vは、先に開催された東京モーターショーに参考出品したプロトタイプとほぼ同じ内容での市販化となります。2列シート5人乗りのほか、3列シート6~7人乗り仕様があり、パワーユニットは1.5Lターボ、2Lハイブリッドを設定します。これによってライバル他社に劣勢だった、この分野での販売の巻き返しを図る構えです。
■ホンダN-ONEは次期型に引き継ぐかモデル廃止か?
ホンダは軽自動車「N-ONE」を12月21日に一部改良します。
今回の改良ポイントは2トーンボディカラーの再編、全高(標準より6.5cm低い)の低いスポーティグレード「RS」の設定など、小幅の手直しです。最新の予防安全装備であるホンダセンシングなどの設定はせず、今回の改良で現行型の最終モデルになるといいます。
N-ONEの次期型を開発・投入するのか、一代かぎりでモデル廃止となるのかは明らかにしていません。別の後継モデルを1年後に投入する可能性もあります。
■スズキ次期型スペーシアに続き新型SUVクロスビーを年内に相次いで投入
スズキは、次期型「スペーシア」、新型クロスオーバーモデル「クロスビー」の2モデルを年内に相次いで発表、発売する方針です。
スペーシアはすでに12月14日に発表。両モデルとも先に開催された東京モーターショーに参考出品したプロトタイプとほぼ同じ内容での市販化となります。スペーシアの販売台数は月販1万5000台で、ライバルのN-BOX、タントを追撃します。新春初売りで拡販を狙っており、TVの正月番組では多数スペーシアのCMを見ることになるでしょう。
クロスビーの発表は12月25日を予定しています。こちらはソリオ、イグニスと同じAセグ用プラットフォームを採用したクロスオーバーSUV。パワートレーンは1L、3気筒ターボとマイルドハイブリッドを組み合わせた新開発ユニットを搭載します。販売面では、ソリオ、スイフトと並ぶ量販小型車への育成を目指す構えです。
■マツダのCX-5が絶好調
マツダが昨年12月に一新、今年2月から発売開始した新型CX-5の売れゆきが絶好調です。発売当初は目立った登録台数ではありませんでしたが、今年の10月以降販売が急加速した状況になっています。これは10月中旬に増産し、供給態勢が整い、これまでたまっていたバックオーダーを消化しつつあるためです。
2017年10月の登録台数は3747台で前年同月実績に対して3.5倍もの増加で、ホンダヴェゼルとほぼ同じレベルとなっています。今後さらに増産することで、月販4000~5000台レベルまで増加する可能性が高まっています。
今年9月に発表し、12月14日から発売された3列シートの(CX-5の兄貴分にあたる)CX-8も予約受注は絶好調で、発表から発売までに月販台数の約6倍である7362台を受注した、と先日マツダから発表がありました。マツダ、好調のようです。
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