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【発表!】ランボルギーニ・ウルスの全貌が明らかに!《LIVE動画あり》

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【発表!】ランボルギーニ・ウルスの全貌が明らかに!《LIVE動画あり》

遂にベールを脱いだ、第三のランボルギーニ「ウルス」。これまでにないSSUVというカテゴリーだと自ら主張するように、SUVながらもスーパースポーツカーに引けを取らないパフォーマンスで魅了する。その全容をお伝えしよう。REPORT◎山崎元裕(Motohiro YAMAZAKI)

【動画】ベンテイガと共に……。

ランボルギーニは12月4日(現地時間)、サンタアガタ・ボロネーゼの本社で、同社にとって第3のプロダクションモデルとなる『URUS(ウルス)』をワールドプレミアした。ランボルギーニ自身が、それをSSUV=スーパースポーツ・ユーティリティ・ヴィークルとカテゴライズしていることからも分かるように、ウルスはランボルギーニ伝統のスーパースポーツカーというプロダクトをSUVのスタイルで再定義したモデルと考えられる。

そのプロトタイプが2012年の北京モーターショーで公開されて以来、そのデビューが待ち望まれていたウルス。生産は2018年4月にスタートし、2019年にはウルスだけで年間3500台、ランボルギーニ全体では7000台という、年間生産台数が記録されることになると、ステェファノ・ドメニカリCEOは胸を張る。

発表会のメイン会場となったのは、実際にウルスの生産が行われることになる新工場だった。ランボルギーニはすでにこの新工場や完成車検査用の施設、さらにはテストコースや新しいオフィス棟などを完成しており、スマート・ファクトリーをコンセプトに完成された最新設備の工場でウルスは生産される。22のステーションを持ち、1日2シフト体制で稼働する新工場の生産キャパシティは、こちらも年間3500台と説明されている。

ウルスは、そのアピアランスからこれまでのSUVとは異なるキャラクターをもつ。エクステリアデザインは、プロトタイプからさらにアグレッシブでダイナミックな造形となり、ボンネットやリヤエンドのデザインには、かつてカウンタックなどで採用された台形がモチーフに、またフロントフェンダーの後方には、このウルスの祖先でもあるLM002との関連性を表現した、三角形のエアダクトがレイアウトされている。

ランボルギーニ・チェントロ・スティーレのチーフ・スタイリスト、ミティア・ボルケルトによれば、デザインで強く意識したのは、SUVの中で最も低くシャープに見えるルーフラインを実現することと、そのディテールでランボルギーニのヒストリー、そしてDNAを表現することにあったという。エアロダイナミクスは当然のことながら現代の最高水準にあるが、ウルスは一切の可変デバイスを持たないのも特徴だ。ウルスのスリーサイズは、5112×2063×1638mm。さらにホイールベースが3003mmにも達していることを知れば、そのボリューム感はおおむね想像していただけるだろう。

ラグジュアリーの極みともいえるキャビンは、5シーターがスタンダードだが、カスタマーの好みによってリヤシートを左右セパレートとした4シーター仕様をオーダーすることも可能。フロントシートは12ウエイの電動シートがスタンダードで、さらに18ウエイを選択することもできる。Y字をモチーフとしたダッシュボードは実に端正なデザインで、エアコンの吹き出し口などには、ウラカンなどでも見られる六角形のデザインが採用されている。インフォテインメントシステムなどの装備も、もちろん最新世代のもの。コネクタビリティはSSUVのウルスにとっても商品力を高める上では重要な要素になっている。

フロントに搭載されるエンジンは、4ℓのV型8気筒ツインターボで、最高出力は650ps。オフロード走行などで必要となる、低速域でのトルク、そしてフレキシビリティを得るためには、V型8気筒には大きなメリットがあると語るのは、ランボルギーニのエンジニアリング部門を統括する、マウリツィオ・レッジアーニ。さらにV型8気筒エンジンは、アメリカや中国といった市場からは圧倒的な支持を得るはずだから、セールスを考えても既存のV12、あるいはV10エンジンを流用しない決断は、自然な成り行きだったのだろう。

このV型8気筒ツインターボエンジンには、8速ATが組み合され、出力されたトルクはトルセンデフを使用した4WDシステムを介して前後輪へと効率的に伝達される。前後駆動力配分は40:60が基本となり、ここから走行状況に応じて、フロントには最大70%、リヤには最大87%のトルクを伝達することができる。リヤデファレンシャルにはアクティブ・トルクベクタリングが採用され、前で触れた3003mmという長いホイールベースに対応して、後輪操舵システムも搭載された。ちなみに操舵角は、同位相、逆位相とも3度だ。

ウルスには、Tamburo=タンブーロと名づけられたドライブモード・セレクターによって最適な走行モードを選択できる。そのモードには「STRADA=オンロード」、「SPORT=スポーツ」、「CORSA=レース」、「SABBIA=サンド」、「TERRA=オフロード」、「NEVE=スノー」の6つで、その選択によってパワートレーンやエアサスペンションなどが自動的に走行にベストなセッティングを作り出す。さらに、ACCを核とするレベル2の運転支援システムも搭載されるから、その圧倒的なパフォーマンスと同時に、ドライバーは快適でラグジュアリーな走りを楽しむことができるのだ。

現在の段階では、2200kg以下と発表されているウルスの車重だが、ランボルギーニから発表されたパフォーマンスデータは、そのハンデを一切感じさせないものだ。0→100km/h加速は3.6秒、そして305km/hの最高速度に、いったい誰が不満を唱えるというのか。ランボルギーニ・ウルスは、間違いなくプレミアムSUVの世界におけるゲーム・チェンジャーになる。そのオフィシャル・デビューに立ち会った者は、誰もがそう確信したに違いない。

SPECIFICATIONS
ランボルギーニ ウルス
■ボディサイズ:全長5112×全幅2016×全高1638mm ホイールベース:3003mm ■乾燥重量:2200kg ■エンジン:V型8気筒DOHCツインターボ 総排気量:3996cc 最高出力:478kW(650ps)/6000rpm 最大トルク:850Nm/2250~4500rpm ■トランスミッション:8速AT ■駆動方式:AWD ■サスペンション形式:F&Rマルチリンク(エアサス) ■ブレーキ:F&Rベンチレーテッドディスク(カーボンセラミック) ローター径:F440×40 R370×30mm キャリパー:F10 R6ピストン ■タイヤサイズ:F285/45R21~285/35R23 (9.5~10J) R315/40R21~325/30R23(10.5~11.5J) ■パフォーマンス 最高速度:305km/h 0→100km/h加速:3.6秒 ■環境性能(EU複合モード) CO2排出量:290g/km 燃料消費量:12.7ℓ/100km ■車両本体価格:2570万円(税抜き)
※2018年春からデリバリー予定

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