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奇々怪々 「ジェット機時代」に誕生した驚きのコンセプト24選 前編

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奇々怪々 「ジェット機時代」に誕生した驚きのコンセプト24選 前編

「ジェット機時代」ってなんだ?

厳粛な戦争の時代が開け、1950年代は楽観主義に代表される時代となった。そしてアメリカでは、驚きのコンセプトカーたちが誕生する。

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ジェット機やロケットなどの宇宙船にインスパイアされた自立運転技術や空調、障害物(歩行者)を回避する機能やガスタービンといった技術は、特別新しいものではなく、随分と昔に提唱されたものだった。

それらが誕生した頃、いまから約60年前のコンセプトカーたちを振り返ってみよう。

ビュイック・ル・セーバー

世界で最初のコンセプトカーであるル・セーバーは、GMのデザインチーフであるハーレー・アールの豊かな想像力の賜物だった。サーキットでのお披露目の後、アールは毎日このクルマを使っていたそう。電気で動くドアやウィンドウに加え、万が一雨に降られた際にはハードトップも自動で出てきた。

フォードXL500

ボタン選択式のオートマティックトランスミッションのXL500はドライバーにとって楽なドライビングを可能にした。まるで金魚鉢に乗っているかのような気分を味わうことができるが、あまりにも暑いとエアコンが機能を停止してしまうと言われていた……。電話は標準装備で、パンクしたときに備え、ジャッキが車体に内蔵されていた。

ビュイック・ワイルドキャットII

グラスファイバー製の構造で、空を滑空する鳥の翼のようなデザインのフロント周りが特徴的なワイルドキャットIIは、1953年に姿を現した。同じ時期にコルベットも登場したのだが、クルマのセンターセクションは初期のコルベットにそっくりだと気づく人もいるだろう。

デソート・アドベンチャーIIクーペ

このクルマを要約して言うと、「クライスラーバッジを付けた派手さよりも滑らかさ重視のクルマ」といったところだ。アドベンチャーのクリーンなボディラインは至極控えめだが、アフターバーナーにヒントを得たテールライトは、後のクライスラーコンセプトにも通づるものであった。

フォード・FXアトムズ

このFXは未来、それから未知との遭遇であった。車体前方の左右に備わった槍のような突起は、前走車への追突を防ぐ装置で、大気圏から帰還してきたかのような外観を、フォードは「自由と無限の発想から生まれたクルマ」だと表現した。ガラス製のキャノピーや、3人同時に座れるシート、飛行機のようなフィン、FXアトムズは正真正銘ジェットエイジの申し子であった。

GMファイヤーバードI

3種類あるファイヤーバードのコンセプトのなかで、このモデルは1つのスティックでステアリング、アクセル、ブレーキのコントロールを司り、ガスタービンによって生み出された力は、ジェネレーターを通して推進力になった。なお、乗員乗客は全1名だ。

フォード・ミステール

ウィンドウスクリーンは、左右のドアから滑らかに延びる一枚モノ。流麗だがこれをはめ込む作業はしたくない、というのが本音だろう。ちなみに乗り込むにはキャノピー全体をチルトアップしてから滑り込む。キャビン内はエアコンが効き、パワーはリアに搭載されたガスタービンから供給される。

リンカーン・フューチュラ

このクルマが良く知られている理由のひとつに、TVシリーズのバットマンに登場していたということが挙げられる。プレキシガラスのドームを車体の中間に2つ備えていて、エンジンは304psを発生させるV8。それをボタン1つで選択できるオートマティックトランスミッションで駆動させる。ちなみにフォードはこのクルマの製作に25万ドルを費やした。

ビュイック・センチュリオン

車体のリアエンドは戦闘機にインスパイアされたもの。全てのラインは1点で集結するようにデザインがされていて、リアの視界を確保するミラーの代わりにカメラが備わり、ダッシュ上のスクリーンで知ることができた。さて、このクルマもキャビンを覆うのはガラスだが、この頃のクルマは薄く華奢なピラーがガラスを支えるようなスタイルも多かった。

GMファイヤーバードII

ガスタービンから推進力を得ていた唯一無二の初代のファイヤーバードの続編は、チタン製のボディをもって登場した。また、道路案内のためにデザインされていたが、これは現在のクルマの先駆け的なクルマでもあった。

GM XP-500

史上初のフリーピストンエンジンのXP-500は、野菜や鉱油などを燃やした高温のガスをタービンに送り込むことで推進力を得ていたが、大きな問題もあった。それは騒音。253psを作り出す源は煩く、耳栓をしていないととても運転できたシロモノではなかった。

ポンティアック・クラブ・デ・メール

ジェット機というよりもむしろ、サメにヒントを得ていたような感じがするこのクルマ、アルミニウム製のボディはまるで海から飛び出してきたかのようだ。エアロスクリーンは航空機のそれに似ていて、夜間乗る際にはヘッドランプが180°回転してせり出てくる。

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