もくじ
どんなクルマ?
ー スポーツブレーク ワゴンデザインの妙
「お気に入り」を本当に買います! BMW 320d/メルセデスC220d/アウディA4/ジャガーXEを徹底比較
どんな感じ?
ー 改善求むインジニウムディーゼルとXFの相性
ー セダンの方が俊敏 ただワゴン基準ならば◎
「買い」か?
ー いざドイツ車と比べると「まだまだ」
どんなクルマ?
スポーツブレーク ワゴンデザインの妙
スポーツブレークという流行遅れの名前が付いているが、中を見ても外を見ても、このクルマがジャガーであることは明らか。同時に実用性よりも外観を優先したことを、表面から読み取ることができる。
ジャガーは、どこでも通用するデザインを求め、スタイリング部門はその要求にしっかりと応えたことになる。実際にこのクルマを見ると、その出来は素晴らしい。
低くて傾斜の付いたルーフライン、高い位置の上品なショルダー、包みこむようなライン、末広がりのボトム。ライバルに対してもアドバンテージがありそうだ。
セダンの長いリアデッキを隠す手立ても素晴らしく、スポーツカー以外でジャガーの最も美しいクルマであるというのがAUTOCARの見解だ。
ジャガーは、このスポーツブレークがまだクレイモデルであった頃、既に成功を確信したに違いない。
シートバックを畳むと、そこには巨大なフラットスペースが出現する(これもまた、称賛に値するポイントである)。このクラスで最長の収納スペースを持つというのもスポーツブレークの特徴だ。
どんな感じ?
改善求むインジニウムディーゼルとXFの相性
英国の場合、比較となるワゴンに対して、XFシューティングブレークは£2,500(36万円)のプレミアムを支払う必要がある。
値段以外にも違いがある。
この外観を実現するために、ボディワークとその補強を見直す必要があった。ジャガーは、スポーツブレークのシャープなリアスタイルのために、セルフレベリング式のエアサスペンションを採用した。
つまり、支払うプレミアムの行先は、115kgの追加スペースということである。
少し残念なことは、240psを発生させる2.0ℓインジニウムエンジンに好感が持てなかったことである。
メーカーは、四輪駆動モデルの0-100km/h加速を6.4秒と主張するが、実際に運転してみると、少なくとも1秒は遅く感じられる。
くわえて、レンジローバー・ヴェラールのテスト時に感じた、滑らかさに欠けるその仕上りが改善されているようにもみられない。
スポーツブレークの活気に欠けるパフォーマンスと洗練に欠ける仕上がりを体験すると、懸念は不気味に大きくなる。このクルマの他を見回しても、エンジンを始動した時に感じられるそれに等しい印象を受ける。
セダンの方が俊敏 ただワゴン基準ならば◎
ハンドリングはXFのトレードマークともいえるもので、ボディがスポーツブレークになっても称賛に値するデキである。
ただしコンベンショナルなサスペンションで後輪を駆動するセダンの兄弟車と比べれば、アスリートのような俊敏性が多少薄れていることは間違いがない。
いっぽう、ワゴンという土俵でこのクルマを見ると、セダンと同じく、素晴らしいシャシーによる俊敏性と悪路をトレースする柔軟性を持ち合わせていると感じる。このことによるドライバーが受ける恩恵はちょっとした家宝となるだろう。
若干軟弱で最先端ではないが、ワゴンがそうあるべきである(四輪駆動であれば、尚)すがたを、このクルマは具現化しているともいえる。
使用環境を選ばず、どこへでも出かけられそうな、そんな感覚をもたらしてくれる。
また、広くなった後部座席のヘッドルーム、大きく、利便性の高い収納スペース、魅力的なデザインは、このクルマのアドバンテージである。
「買い」か?
いざドイツ車と比べると「まだまだ」
XFの場合、4気筒のインジニウムディーゼルはなく、伝統的なV6エンジンを選びたい。また、ドイツ車メーカーの存在を忘れたい。
さすれば、新型スポーツブレークの登場は、ジャガーの新たなる軌跡のひとつとして称えられるだろう。
いまわたしは皮肉をいっている。
ジャガーXFスポーツブレークR-Sport 25d
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