FCAは、ジープのSUV「コンパス」の新型を発表した。新型コンパスは、7月の欧州での発売を皮切りに各国で順次販売を開始する予定だ。
このたび姿を見せたコンパスは、世界的に人気の高まっているコンパクトSUVに位置するモデル。レネゲードとチェロキーの中間に位置し、日本では307万8000円から356万4000円(現行モデル)の価格帯に位置する。
新型は、ジープ伝統の“セブンスロットグリル”を受け継ぎつつ、都会的でスタイリッシュな外観を持つ。グリルが天地方向に小さくなり、両側のヘッドライトと連結したデザインは、ジープのフラッグシップ「グランドチェロキー」に通じる特徴。台形に切り取られたタイヤハウスはジープ伝統のデザインだ。
ちなみに最低地上高は216mmと広く確保されるほか、対地障害角(アプローチアングル:30度、デパーチャーアングル:33.6度)も広く設定しているあたりは、ジープならでは。
インテリアは、タッチパネル式のディスプレイ(サイズはグレードにより5インチから8.4インチまで設定)や路面状況に合わせて4WDシステムの設定をワンタッチで切り替えられるセレクテレイン・スイッチを設けるなど、操作性の向上が図られている。また新型では、電動開閉式のパワーリフトゲートを採用し、荷室への積載のしやすさが追求されている。
エンジンは、市場によりガソリンとディーゼルエンジンを2種類ずつ用意する。ガソリン仕様は、ひとつは1.4リッターマルチエア2ターボに6MTを組み合わせた2WDモデルで、スペックは最高出力140hp、最大トルク230Nm。もうひとつは最高出力170hp、最大トルク250Nmのハイチューン版で、こちらは9ATと4WDが組み合わされる。
ディーゼルは、1.6リッターマルチジェットII(最高出力120hp、最大トルク320Nm)に6MTを組み合わせた2WDモデルと、2リッターマルチジェットII(最高出力140hp、最大トルク350Nm)に6MTまたは9ATを組み合わせた4WDが設定される。
グレードは「スポーツ」と「ロンジチュード」、それに最上級グレード「リミテッド」とオフロード性能を追求した「トレイルホーク」の4モデルが設定される。
新型コンパスは欧州では7月より販売されるが、右ハンドル仕様は2018年初めに設定されるとのことで日本導入は来年に入ってからになりそうだ。
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