ダイハツ工業のインドネシアの子会社であるアストラ・ダイハツ・モーター(以下ADM)は、インドネシア専用の新型小型商用トラック「ハイマックス(Hi-Max)」を11月10日にインドネシアで発売する。
【編集部のひと言】時代の変化にともない需要の変化も起きる。Aセグメントのブーン、先日発表したトールと共通のプラットフォームを使って、インドネシアでも収益を上げる狙いがある。
「ハイマックス」は、ダイハツが日本で培った軽自動車の技術やノウハウを展開し、現地で求められるニーズを取り入れた小型トラックであり、他社に先駆けAセグメントトラックという新たなマーケットを開拓する。ちなみに車名は、High Efficiency & Max Utilizationからの造語であり、「高効率」と「最大の使い勝手」を表現している。
企画・開発にあたり、ダイハツとADMがインドネシアの市場調査を行ったところ、近年のインドネシア市場では、コンビニやネット販売の普及により、従来の巡回型配送から、拠点と配送先を往復する少量・高頻度の小口配送へと変化しているという。特に道幅の狭い路地が密集する都市部においては、小回り性能が高い小型トラックのニーズが高まっていることが分かった。また、洪水による道路の冠水に備え、耐冠水性への要望も高い。
「ハイマックス」は、優れた小回り性に加え、アンダーボディ・足回りへの最適補強を実施することで、現地のニーズに沿った積載重量を実現。さらに、専用の1.0Lガソリンエンジンを搭載し、積載時にも余裕のある動力性能と、高い燃費性能を実現した。
また、エンジンの吸気口の位置を高い位置に設定したことで耐冠水性を実現。価格は、ジャカルタ小売価格が約9530万~約1億330万ルピア(約76万~約83万円)と、手ごろな価格設定とした点も特徴だ。
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