新型コロナウイルスの感染拡大の影響が広がっている。MotoGPは開幕戦カタールGPでMoto2とMoto3クラスのレースを実施することができたが、以後は延期が続き、現時点では再開が5月初頭のスペインGPと2ヵ月近い期間が空くことになった。
しかしスペインを含むヨーロッパ全域で新型コロナウイルスの感染が広がっており、各国政府は様々な対策を講じているため、このシナリオ通りに事が運ぶかは予断を許さない状況にある。
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F1は同時期に予定されていたスペインGPやオランダGP、モナコGPといったヨーロッパでのレースを延期または中止する状況となっていることも、そう考えられる根拠となる。
実際スペインでは、新型コロナウイルスの感染者が14,000人を超え、死者も600人以上にのぼるなど、状況は未だ好転の兆しを見せていない。
そうした状況の中、ドゥカティでスポーティングディレクターを務めるパオロ・チアバッティは、レース再開が6月より前になるとは考えられないと語った。
「全ての統計を注意深く追っているが、イタリアで見たような(感染者の)数字を他の(ヨーロッパの)国でもすぐに見ることになると思う。」
「そうした数字を鑑みると、私としては6月か7月より前にチャンピオンシップが始まると考えるのは不可能だと思っている」
「中国では独裁的な手法によって非常に厳格な措置が採られ、全てが例外なしで封鎖されている。彼らは2ヵ月で結果がを生み出してきているが、我々の民主主義システムでは更に時間がかかるだろう」
またチアバッティは最終的により多くのレースを開催するために、MotoGPが従来の夏休み期間にもレースを行うことを予想している。
「現時点ではチャンピオンシップは7月に3週間の休暇が予定されている。状況が許せば、数戦をその期間中に行なうことは可能だろう」と、チアバッティは言う。
「チャンピオンシップはよりコンパクトになり、いくつかのサーキットでは12月にもレースが行なわれる可能性があるはずだ」
「TVやスポンサーとの約束を維持するためにも、数年前までのように17や18戦とする可能性があると思っている」
「だがそれも理論上の話だ。状況がいつ普段どおりに戻るかなんてことは誰も断言することはできないんだ」
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