2017年にF1を買収し、新たに世界最高峰の4輪レースを率いることになったリバティ・メディアが、2019年のF1の決算結果を公表した。
公表された決算によると、2019年の収入は約20億ドル(約2180億円・前年比約110%)となっている。なおリバティ・メディアがF1のオーナーとなって以来、2017年には3700万ドル(約40億円)、2018年は6800万ドル(約76億円)の損失を計上していたが、2019年は1700万ドル(約18億)の利益を稼ぎ出した。
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こうしたフォーミュラ・ワン・グループの収益の増加は、F1に参戦する10チームへの分配金増加にも繋がる。2016年は分配金の総額が9億1900万ドル(約1027億円)、2017年と2018年はそこから減少が続いていたが、2019年は10億1200万ドル(約1091億円)と、増加に転じている。
F1の収益改善は、最も重要な収入源である放送権料(38%)、スポンサーシップ(15%)、そして開催権料(30%)の増加によってもたらされた。このうち開催権料は減少している。
リバティ・メディアはF1のビジネスの主要領域の業績について、次のように説明している。
「放送収入は第4四半期および通年で増加している。ただし為替レートが弱含みしたことの影響で一部影響を受けた」
「広告及びスポンサーシップ収入は第4四半期は横ばいだった。通年では新たなスポンサーシップ契約によって、収入は増加している」
「こうした収入源の成長は、レースプロモーション収入の減収により部分的に相殺されている」
「第4四半期のレースプロモーションの収入減は、主としてひとつの契約の更新条件によるものだ。通年の減少はふたつの契約更新条件と、為替レートの弱含みが影響している」
またリバティ・メディアは、デジタルメディアを含む非主要領域での収入が増加したとしている。
「デジタルメディア、パドッククラブでのサービス、イベントのアクティビティやF2及びF3チームへのパーツや機材の売上の増加などにより、第4四半期および通年でその他の収益が増加した」
一方でリバティ・メディアは、2019年にコスト面が増加したことも認めた。主なコストと考えられるチームへの分配金だが、それは全体の収入の増加と関連している。
ただフォーミュラ・ワン・グループCEOのチェイス・キャリーは、今後のF1の見通しについて強気な姿勢を示している。
「F1は過去数年に渡って行なった投資の恩恵を受け続けている」と、彼は言う。
「それはこうした力強い決算や視聴者数、観客数およびエンゲージメント数にも見られている。2020年はF1が70周年を迎える年だが、さらなる勢いをもたらしてくれるだろう」
リバティ・メディアのCEOを務めるグレッグ・マッフェイは「F1は視聴者を増やし、レースの観客を増やし、並外れた決算をもたらした」と、コメントしている。
またそれ以外にも、リバティ・メディアは2019年のF1レース観客数が2%増加し、420万人となったこと、ソーシャルメディアのフォロワー数は2490万人(33%増)となり、累積TV視聴者数も9%増加し19億人となったことも記している。
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