セバスチャン・ベッテル「今でもレースが大好き」。フェラーリF1代表、契約延長の”早期締結”を期待

　セバスチャン・ベッテルのフェラーリとの契約は、今季限りで満了することになっている。しかしフェラーリは、来季以降のシャルル・ルクレールのチームメイト最有力候補はベッテルであることを明かしており、その話し合いを進めているものと考えられている。

　スペインのカタルニア・サーキットで行なわれているF1プレシーズンテストの際、フェラーリのチーム代表であるマッティア・ビノットにこの件を尋ねると、彼はこの問題ができるだけ早く解決することを望んでいると語った。

「すでに申し上げている通り、セバスチャンが最優先の選択肢だ」

　ビノット代表はそう語った。

「いつも言っているように、このラインアップは素晴らしいと思う。おそらく、F1で最高のラインアップではないだろうか。フェラーリがそれを手にしていることについて、私は満足しているし、誇りに思っている」

「我々はセブと、非常に早い段階から議論を始めている。契約が満了することは分かっているが、議論はすぐに終わり、我々双方にとって最高の利益となる結果を目にすることができるだろう」

「重要なのは、我々が共有しているプロジェクトだ。長期的な視点もある。だから、結論はすぐに出るだろう。私は、同意できることを確信している」

　ベッテル本人は、契約が今季で切れることについては心配しておらず、詳細の進路が決まっていないことで、プレッシャーを感じることはないという。

　契約の件をどのくらい考えているのかと尋ねられたベッテルは、次のように語った。

「今は明らかに、僕らは他のことでとても忙しい。だから、現時点ではまったく考えていないよ。時間が経てば、結論が出るだろう。でも、今のところは何も変わらないと思う」

「僕らは何を達成したいのか、どこを目指したいのか、今どこにいるのか……そういうことを理解し合っていると思う。だから答えはまだゼロだ」

　ベッテルは昨年、新加入のルクレールにランキング上でも先を越されるなど、厳しいシーズンを過ごした。一部では、早々に引退するのではないか……そんな噂すら上がった。しかし今もまだ、レースが大好きだという。

「僕はもう長いことレースをしているけど、今でも自分の仕事が大好きだよ」

　そうベッテルは語った。

「ドライビングするのが大好きだ。先週久しぶりにマシンに乗った時、本当に興奮できたと思う」