現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > レッドブル・ホンダF1、今季はパワーユニット追加投入のペナルティ”ゼロ”が目標。いざタイトル争いへ、テスト前半の手応えは上々

ここから本文です

レッドブル・ホンダF1、今季はパワーユニット追加投入のペナルティ”ゼロ”が目標。いざタイトル争いへ、テスト前半の手応えは上々

掲載
レッドブル・ホンダF1、今季はパワーユニット追加投入のペナルティ”ゼロ”が目標。いざタイトル争いへ、テスト前半の手応えは上々

 先週行なわれたF1の2020年プレシーズンテスト。26日からは同じカタルニア・サーキットで、後半の3日間がスタートする。

 テスト前半、レッドブル・ホンダは良好なパフォーマンスを示し、特に最終日には積極的にロングランを実施した。これで信頼性もしっかりと確保され、パワーユニット(PU)を追加投入する必要なく、シーズンをグリッド降格ペナルティなしで乗り切ることができれば、彼らが目標とするタイトル争いも夢ではない……そんな印象である。

■ホンダのF1での将来は? フォーミュラEに興味も「今はF1に集中」

 なおパワーユニットを構成する6つのコンポーネントのうち、ICE(内燃エンジン)、TC(ターボチャージャー)、MGU-H(熱回生システム)は年間3基まで、MGU-K(運動エネルギー回生システム)、ES(エナジーストア/バッテリー)、CE(コントロール・エレクトロニクス)は年間2基まで、ペナルティを受けることなく使うことができる。

「昨年の後半戦は、しっかりと戦うことができました。(今年は)その高い信頼性を維持しながら、パワーを少し上げています。クリスチャン(ホーナー代表)やマックス(フェルスタッペン)が言っていること(タイトル争いを目指すということ)に、ホンダがしっかりと対応できるよう、準備をしてきています」

 そう語るのは、ホンダのF1マネージングディレクターである山本雅史である。彼曰く、ペナルティを受けずにシーズンを戦い切ることを目指しているという。

「今年はその計画で、レギュレーションで許されている範囲内できっちりとやっていけると思います。その準備はできているつもりです」

 レッドブルのホーナー代表も、ペナルティを受けずにシーズンを戦い切ることを目指していると語る。しかしながら、明確なメリットがある場合には、ペナルティを受けてでも、追加のパワーユニットを投入する可能性を排除していない。

「現時点では4基目のエンジン(ICE)を投入することを考えてはいない」

 そうホーナー代表も語った。

「計画では、3基のエンジンでシーズンを戦い抜くつもりだ」

「(中国GPが最終的に中止となり)21レースになれば、エンジンのライフ面で言えば少し楽になる。もし4基目を投入することになれば、正しいグランプリを選択すれば、その影響を最小限に抑えることができる。だから我々は、他のことよりも、常にパフォーマンスを追い求めていたのだ」

 ドライバーであるフェルスタッペンは、彼がタイトルを狙うにあたって、PU交換によるペナルティを受けることを心配していないと語った。

「昨年は、パフォーマンス面でのアップグレードがあった時のみ、エンジンを追加で投入した。それは非常に効果が大きいことだった」

 そうフェルスタッペンは語る。

「それが、追加のエンジンを投入した理由だった。そしてもちろん、今年もペナルティを受けないことを目指すのは理解している」

 ホーナー代表は、ホンダのPUとレッドブルのシャシーの統合は、昨年よりもはるかに良くなっていると語るとともに、ホンダがさらに前進を遂げたという、いくつかの有望なデータも確認できていると語った。

「コース上でのパフォーマンスとテストベンチでのデータ、その相関関係はピッタリ正確のようだ」

 そうホーナー代表は語った。

「その面ではとても勇気づけられている。特に最初のテストでは、タイミングシートによって簡単に惑わされてしまうものだ……メルボルンに行く頃までには、きっと大きく変わっていくだろう」

「良い冬を過ごすことができたと思う。昨年はホンダとの1年目だった。1年を通じて、ホンダとの関係は進歩し、そして密になったと思う。そして冬の間にもそれがさらに進んだんだ。そしてパッケージ全体も、より統合されたように思う」

「チーム全体が、このクルマを作るのに素晴らしい仕事をした。テストベンチでも、以前よりも多くのテストを経て、ここにテストをしにやってきた。走り始めてすぐの信頼性、そしてドライバーからのこれまでのフィードバックは、とても励みになるんだ」

こんな記事も読まれています

「ここまで苦しんだことはなかった……」角田裕毅、19番手に終わったF1中国GPスプリント予選の苦戦に困惑
「ここまで苦しんだことはなかった……」角田裕毅、19番手に終わったF1中国GPスプリント予選の苦戦に困惑
motorsport.com 日本版
BASFコーティングス事業部、アジア太平洋地域で自動車補修用新世代のクリヤーコートとアンダーコートを発売
BASFコーティングス事業部、アジア太平洋地域で自動車補修用新世代のクリヤーコートとアンダーコートを発売
AutoBild Japan
マツダ、新型3列シートSUV『CX-80』をついに世界初公開 日本導入時期は
マツダ、新型3列シートSUV『CX-80』をついに世界初公開 日本導入時期は
レスポンス
ノリス、”オール・オア・ナッシング”のアタックが報われポール「状況は悪かったけど、楽しかったよ!」
ノリス、”オール・オア・ナッシング”のアタックが報われポール「状況は悪かったけど、楽しかったよ!」
motorsport.com 日本版
トヨタ、ランドクルーザーの中核モデル“250”シリーズを発売
トヨタ、ランドクルーザーの中核モデル“250”シリーズを発売
AUTOSPORT web
新型「ランドクルーザー250」のタフ感アップ!モデリスタがカスタマイズパーツ発表
新型「ランドクルーザー250」のタフ感アップ!モデリスタがカスタマイズパーツ発表
グーネット
F1中国GPスプリント予選で3番手アロンソ「グリップレベルとリスクのバランスを判断するのが難しかった」
F1中国GPスプリント予選で3番手アロンソ「グリップレベルとリスクのバランスを判断するのが難しかった」
motorsport.com 日本版
スズキ「アルト」が累計506万台! インドで日本より短い40年4カ月で3000万台の生産を成し遂げた理由とは
スズキ「アルト」が累計506万台! インドで日本より短い40年4カ月で3000万台の生産を成し遂げた理由とは
Auto Messe Web
ホンダ 新型SUV「WR-V」車中泊仕様など4台出展 アウトドアデイジャパン名古屋2024
ホンダ 新型SUV「WR-V」車中泊仕様など4台出展 アウトドアデイジャパン名古屋2024
グーネット
マツダ新型「最上級3列SUV」世界初公開! 新型「CX-80」24年秋に欧州で発売! 日本導入も予定!
マツダ新型「最上級3列SUV」世界初公開! 新型「CX-80」24年秋に欧州で発売! 日本導入も予定!
くるまのニュース
マツダ、2024年のスーパー耐久 次世代バイオディーゼルやCN燃料で参戦
マツダ、2024年のスーパー耐久 次世代バイオディーゼルやCN燃料で参戦
日刊自動車新聞
1986年、国内でグループAレース人気が加速する【グループAレースクロニクル1985-1993 JTC9年間の軌跡(3)】
1986年、国内でグループAレース人気が加速する【グループAレースクロニクル1985-1993 JTC9年間の軌跡(3)】
Webモーターマガジン
アウディ「Q8スポーツバックe-tron」新パッケージ発表 一充電航続距離が619kmに
アウディ「Q8スポーツバックe-tron」新パッケージ発表 一充電航続距離が619kmに
グーネット
自然なフォルムで視認性アップ!トヨタ・スズキ純正用ワイドミラー5種発売 カーメイト
自然なフォルムで視認性アップ!トヨタ・スズキ純正用ワイドミラー5種発売 カーメイト
グーネット
MINI、「北京モーターショー2024」でMINIファミリー最新モデル「MINI エースマン」を発表
MINI、「北京モーターショー2024」でMINIファミリー最新モデル「MINI エースマン」を発表
LE VOLANT CARSMEET WEB
将来のスポーツカー開発を視野に入れた取り組みも。マツダが2024年スーパー耐久参戦体制を発表
将来のスポーツカー開発を視野に入れた取り組みも。マツダが2024年スーパー耐久参戦体制を発表
AUTOSPORT web
「海外生産の日本車って大丈夫?」なんて心配いまは無用! それでも国内販売で苦戦する理由とは
「海外生産の日本車って大丈夫?」なんて心配いまは無用! それでも国内販売で苦戦する理由とは
WEB CARTOP
雨の混乱の中、ノリスが驚異の走りでポール! ハミルトンが2番手、角田裕毅はSQ1敗退|F1中国GPスプリント予選
雨の混乱の中、ノリスが驚異の走りでポール! ハミルトンが2番手、角田裕毅はSQ1敗退|F1中国GPスプリント予選
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村