2015年にF1へ復帰したホンダは、2019年からレッドブルとトロロッソにパワーユニット(PU)供給を開始。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が3勝を記録する成功を収め、ホンダはレッドブルとの契約を1年延長して2021年までF1に残ることになった。
しかし、それ以降についてはまだ未定。ホンダは、レッドブルとのさらなる契約延長について協議を開始しているものの、自動車業界の今後が不透明なことから、状況が複雑になっているという。
■”エンジン禁止”はナンセンス? F1が自動車産業の将来に果たす”役割”とは
世界中の自動車メーカーは、ガソリンおよびディーゼル車の販売可能台数や種類に関する規制が厳しくなりつつあり、難しい局面を迎えている。
従来の車と比べて莫大な投資を必要とし、利益率が低くなる可能性のある電気自動車(EV)への転換が、世界的に進められているのだ。世界中の政府が、2040年までにガソリン車およびディーゼル車の販売禁止に動いている。中には、ハイブリッド車すら規制の対象に入れている国もある。
ホンダの契約延長において問題となっているのは、レースで何を達成できるかではなく、世界の自動車市場における変化がホンダの財政にどんな影響を与えるか、なのかもしれない。
ホンダの山本雅史F1マネージングディレクターは、2022年以降のレッドブルとの契約について、motorsport.comに次のように語った。
「もちろん、レッドブルとは21年より先の交渉をしています。でも、今はハッキリしたことは言えません」
「自動車業界の厳しさもありますから、そういったところがもう少し見えるようになれば、どうなるか分かると思います」
ルノーF1の非常勤取締役であるアラン・プロストも、自動車メーカーに対する政府の規制について、”愚か”だと懸念を示している。
「我々には、今後10年の自動車業界でどんなテクノロジーが導入されるかさえも分からない」
そうプロストは語った。
「多くの馬鹿げた規制の導入が進められている。ヨーロッパの自動車産業が殺されることになるだろう。全くもって愚かだ」
EVへの移行がより急激になり、もはや避けられないという状況となれば、自動車メーカーにとってF1よりもフォーミュラEの方が魅力的になる可能性もある。しかし山本MDは、少なくとも今の段階でホンダが優先するのはF1だと述べた。
「(フォーミュラEには)もちろん興味がありますし、私もずっとリサーチしてきました。しかし現時点では、ホンダがフォーミュラEをやるという話はないです」
「今はF1に集中したいと思っています」
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