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「R.S.20の開発に深く関わった」オコン、メルセデスF1の“機密”をルノーに持ち込んだと明かす

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「R.S.20の開発に深く関わった」オコン、メルセデスF1の“機密”をルノーに持ち込んだと明かす

 ルノーF1チームからF1に復帰するエステバン・オコンは、2020年型マシン『R.S.20』の開発に深く関わったという。2019年まで所属したメルセデスとルノーの双方が認める範囲内で、自身がメルセデスで得た知見をルノーに提供したと話した。

 2018年を最後にレーシングポイントF1のシートを失ったオコンは、2019年シーズンをメルセデスのリザーブ兼テストドライバーとして過ごした。シーズン中は、第11戦ドイツGPでルイス・ハミルトン(メルセデス)が体調不良によりレースを欠場する可能性が浮上し、その際はオコンが代役を務めるかと思われたが、結局オコンの出番はなかった。

F1復帰を果たしたオコン「R.S.20のフィーリングを確かめたい」リカルドとともに躍進なるか

 グランプリウイークの間、オコンはチームに帯同して、当然のことながらドライバーブリーフィングやブラックリーにあるメルセデスのファクトリーで様々な情報に接してきた。ドライバーには“ガーデニング休暇”(エンジニアなどがチーム移籍に伴い一定期間は職務から離れること)が適用されないため、オコンのルノー移籍はメルセデスで得た知見の即時移転を意味する。

 しかし現在もチーム代表のトト・ウォルフを通じてオコンをマネジメントしているメルセデスは、その大部分について容認しているのだという。オコンは、2月12日(水)に行われたルノーのローンチイベントに出席し、次のように話した。

「僕は以前よりもずっと強くなってメルセデスから移籍してきた。技術面の知識も相当増えたし、チームという組織の別の側面を知ることもできた。異なる状況で彼らが物事をどう見ているのか、また、あらゆる状況における彼らの振る舞い方なども学んだ」

「それらのすべてに僕は目を向けていた。自分がマシンに乗る時とはまったく違う体験ができたということだし、これは大いに役立った」

「もちろん、今年僕はそうした知見をある程度ルノーに提供した。僕たちは常にプロフェッショナルに行動しなくてはいけない。すべての情報を提供するというわけにはいかないんだ。なぜなら、エンジニアたちには別のチームに移る前に1年の間を置かなければならないという仕組みがあるけれど、ドライバーにはそれが適用されないからね」

「それでも制約の範囲内で多くの情報を持ってきた。制約というのは、『両チームが認める範囲で』ということだ。今のところうまくいっていると思うよ。僕は2020年のマシン開発に深く関わったんだ」

「だから今はワクワクしている。ここ(ローンチイベント)ではあまり多くを披露できていないけれど、だいぶ違うマシンになっている。ファクトリーのスタッフは、今回がおそらくこの3、4年のうちで一番大きな変化になったと言っているよ」

■久々のファクトリー訪問で衝撃「入り口で迷子になった」
 F1に昇格する前にルノーの開発ドライバーを務めたオコンにとって、エンストンはなじみのある場所だ。しかし現在23歳のオコンは、再訪したファクトリーは以前と違っていたと話した。ルノーの新しい設備は、メルセデスで体験したものと同じくらい印象的だったという。

「確かに、今でもそれほど大きい施設というわけではない。2016年は僕がルノーF1に加わった年だけど、それ以降チームに注がれてきた開発努力はすごかったんだろうと思う。入り口で迷子になってしまったよ」

「僕は左に向かって進んだ。以前は下りの階段があったところに今は完全に新しい部屋ができていて、設計者など多くの人たちが働いていた」

「新しい設備、新しいマシン、新しい部屋、新しいコンピューター。目に入るものすべてが新しかったよ」

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