2019/20年シーズンより新たに“e-Trophee Andros(アンドロス・e-トロフィー)”へと生まれ変わり、完全電気自動車によるEV新時代に突入したフランス伝統の氷上シリーズがついに決着。2月1日にクレルモン=フェランでの最終戦が行われ、開幕戦に続きスポット参戦を果たしたセバスチャン・ローブ(アンドロス・スポーツ01/セバスチャン・ローブ・レーシング)を撃破したオーレリアン・パニス(アウディA1/セインテロック・レーシング)が、EV時代初代王者に輝いた。
冬季2カ月間の短期決戦で争われる伝統のアイスレースは、エレクトリック新時代のシリーズ5戦を経てグランド・フィナーレを迎え、アルプス中央山塊を代表する都市クレルモン=フェランから約20kmにあるスノーリゾート、シュペール=ベスが舞台となった。
アンドロス・e-トロフィー第5戦:プジョー208が初勝利。エルラシェールは2020年3勝目
このアンドロス・e-トロフィーでは当日2回の予選ヒートを戦い、その後スーパーポール・セッションとスーパー・フィナーレを戦うフォーマットを採用。各セッションの順位に応じた総合獲得ポイントで勝者が決まる仕組みとなっている。
選手権リーダーのオーレリアンを軸に、すでに王者争いはシリーズ4連覇中のジャン-バティスト・デュブール(ルノーZOE/DAレーシング)、今季3勝のヤン・エルラシェール(アンドロス・スポーツ01/イバン・ミューラー・レーシング)の3名に絞られ、このグランド・フィナーレはレギュラー戦とは異なる1デイ開催の1発勝負で雌雄を決する状況に。
そのタイトル争いの輪に加わったのは、開幕戦ヴァル・トランス以来のエントリーとなったWRC世界ラリー選手権"ナイン・タイムス・チャンピオン"のローブで、シリーズが用意する共通ボディキットを採用したマシンをドライブし、2回の予選ヒートで最多得点をマーク。続くスーパーポールでは最下位に留まったものの、総得点で最終決戦スーパー・フィナーレに向けてポールポジションを確保した。
決勝はそのローブに並び、フロントロウのオーレリアン以下、シルヴィアン・プーシャー・コンペティションのプジョー208をドライブするベンジャミン・リビエラ、ナサニエル・ベルトン、そしてデュブールのワークス・ルノーZOEと、元フランスF4王者マチュー・バクシヴィエール(アウディA1/セインテロック・レーシング)で争われた。
するとスタート早々に動きがあり、2番手オーレリアンがローブを仕留めて首位浮上に成功。そのまま6周のレースを支配したオーレリアン・パニスが0.8秒差でローブを抑え今季3勝目を達成。この日62点を獲得してシーズン総得点を543点まで積み上げて、520点の選手権ライバル、デュブールを下し、新エレクトリック・シリーズ初代チャンピオンの座を手にした。
惜しくもスーパー・フィナーレを秒差圏内で敗れたローブは総得点でも1点差の同日2位となり、同じく1点差の3位にリビエラ、以下ベルトン、デュブール、バクシヴィエールが続く最終結果となった。
またシーズン最終のスタンディングスでは、タイトル候補だったエルラシェールがこの日のスーパー・フィナーレ進出を逃してランキング3位に終わり、4位にオリビエ・パニス(アンドロス・スポーツ01/セバスチャン・ローブ・レーシング)、5位にニコラ・プロスト(ルノーZOE/DAレーシング)のリザルトとなっている。
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