東京オートサロンでのホンダブース内で行なわれたスーパーGTの2020シーズンキックオフイベント。ステージに登場した#100 RAYBRIG NSX-GTの山本尚貴と牧野任祐は、集まったファンの前で“チャンピオン奪還を目標にする”と宣言した。
2018年に山本尚貴/ジェンソン・バトンのコンビでチーム初のGT500王座を手にしたチームクニミツ。2019年もふたりのコンビを継続し、タイトル連覇を目指したが不運なアクシデントが重なりランキング8位と不本意な結果となった。
■濃密な1年……F1出走を果たした山本尚貴が2019年に見た“夢と現実”
さらに2019シーズンいっぱいでバトンがスーパーGT離脱を表明し、その後任に誰が加入するのか注目が集まっていたが、東京オートサロンの期間中に牧野が起用されることが明らかとなった。
1月10日(金)の体制発表後に東京オートサロンのホンダブースで行なわれた「スーパーGT/スーパーフォーミュラ キックオフミーティング」にチームクニミツの主要メンバーが登場。今年80歳を迎える高橋国光総監督は、2018年のチャンピオン獲得時に味わった喜びをもう一度再現したいと語った。
「2年前にチャンピオンを獲得させていただいて、昨年はどうかなと思っていたのですが、ポイントを獲るのが少し大変でした。今年はポイントをさらに稼いでチャンピオンになって、またナンバー1(のゼッケン)がほしいですね。山本、牧野とともに良い結果を出して、またみんなで喜びたいなと思います」
チームクニミツ在籍9年目を迎えた山本だが、初めて年下のドライバーと組むシーズンになるという。新たなチャレンジをしていく1年になるとともに、早くも“チャンピオン奪還”を目標に掲げて開幕に向け始動していた。
「実は、スーパーGTでは過去ずっと年上の先輩としか組んだことがありませんでした。正直、年下の選手とどう接していいのか分からない部分はあります。今までは先輩の後をついていっていましたが、これからは僕が引っ張っていかないといけないので、また新しいチャレンジの年になるなと思っています」
「僕はチャンピオンを獲得した次の年が不甲斐ない成績で終わってしまって、その悔しさが人一倍あります。牧野選手とともにチャンピオンを国光さんにプレゼントしたいなと思っています」
そして、ホンダの中でもトップチームと言われるチームクニミツに移籍が決まった牧野も、チャンピオン獲得に向けて気合十分という様子だった。
「僕自身、スーパーGTは新しい環境でやらせてもらいます。レイブリックのクルマはいつもカッコイイなと思っていました。今年はチームクニミツの皆さんと山本選手と力を合わせて、100番を1番に戻せるように頑張っていきたいと思います」
今回、レイブリックブースに2019年仕様のRAYBRIG NSX-GTが展示されていたが、すでにゼッケンは100番に戻されていた。牧野が語る通り、このゼッケン1番を取り戻すことができるのか。チームクニミツにとっては、再び“チャレンジする”1年となりそうだ。
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