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【スーパーフォーミュラ】KCMGの松田次生監督がTOYOTA GAZOO Racing FESTIVALで“SF代打出走”。来季については「乞うご期待!」

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【スーパーフォーミュラ】KCMGの松田次生監督がTOYOTA GAZOO Racing FESTIVALで“SF代打出走”。来季については「乞うご期待!」

 富士スピードウェイで開催された『TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL2019』ではスーパーフォーミュラによる走行も行なわれたが、carrozzeria Team KCMGは今季からチームの指揮をとる松田次生監督がステアリングを握り、デモレースなどに出走した。

 今回はWEC第4戦バーレーンの日程が重なった関係で国内シリーズで戦う中嶋一貴、小林可夢偉、山下健太のTGRF参加が叶わなかった。イベントでは各チームが1台ずつSF19を走らせ、中嶋(VANTELIN TEAM TOM’S)と山下(KONDO RACING)に関しては、それぞれ僚友のニック・キャシディと国本雄資が走行を務めた。

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 ただ小林が所属するcarrozzeria Team KCMGは1台体制ということでドライバーがおらず、松田監督が18号車のドライバー担当となったのだ。

 現在はスーパーGT(GT500)で活躍しているとはいえ、松田監督がスーパーフォーミュラのマシンを最後にドライブしたのは2015年開幕前の岡山合同テスト。当時の車両はSF14だったため、さらにパフォーマンスが上がっているSF19に乗るのは今回が初めてのことだった。

 松田監督はイベント前日の14日(土)に20分ほどの練習走行を行ない、本番の15日(日)にはサーキットサファリとデモレースで18号車をドライブ。特にデモレースではほとんど経験のないハンドクラッチによるスタンディングスタートをうまく決めるなど、現役のSFドライバーと比べても遜色ない走りを披露した。

 もちろん、普段のシリーズ戦では目にすることができない“代打出走”ということもあり、来場したファンや関係者らも彼の走りに注目。これもTGRFというイベントだからこそ実現したシーンのひとつだった。

「久しぶりにスーパーフォーミュラに乗りましたけど、面白いですね!」と、マシンを降りた松田監督は満面の笑みで答えた。今回はイベントでのデモレースだったとはいえ、自身のスキルを再確認できた良い機会になったようだ。

「デモレースではスタンディングスタートと聞いていてドキドキしていましたが、あんなにスタートがうまくいくとは思わなかったです。終わった後にニック選手がピットに『なんであんなにセクター3が速いんだ!』と言われました。もっと走り込めばセクター2も速くできそうな感じだったので、まだまだ自分も錆びてはいないなと思いましたね!」

 こうして指揮をとる立場にあるチーム監督自身が、実際に現行マシンをドライブして細かなフィーリングを確認できたことは、今後にとってもプラスになると松田監督は語った。

「僕は昔のフォーミュラのことならよく分かります。ただ、今のフォーミュラは乗ったことがないと何が起きているのかというのが想像しにくい部分があるので、そこで間違ったコメントをしてしまう可能性もあります。でも、今日乗れたことによって(チームに対して)的確なコメントもできましたし、パッと乗ってもクルマの方向性も悪くなさそうで僕が乗りやすいと感じたくらいでした。この経験はすごく良かったです」

 また今月上旬に行なわれた鈴鹿サーキットでの合同・ルーキーテストでは小林に加えて国本も18号車のテストを担当。松田監督はチャンピオン経験者である国本のフィードバックもチームの前進にかなり役立ったと語り、来季に向けてのチームの飛躍に意欲を見せていた。

「まずはふたりのコメントが聞けるのが大きかったです。基本的に(ふたりとも)似たようなコメントはするんですけど、お互いの言っていることを比べたりしていく中で、セットアップの方向性をいろいろ探っていくことができました」

「あと、ふたりのドライバーが全然違うドライビングスタイルだと変な方向に行ってしまいがちですが、そういったこともありませんでした。なので、国本くんもパッと乗って良いタイムを出してくれました。また国本くんは何と言ってもチャンピオン経験者ですから、この前のテストでは彼のコメントがかなりプラスになった部分もありました」

「この経験を来シーズンに活かして、まずはチームに1勝目をもたらせるようにしたいなと思います」

 2020シーズンは2台体制になるのではないかという噂も流れているcarrozzeria Team KCMG。詳細について松田監督は「乞うご期待!」というコメントのみに留めたが、彼らにとってTGRFでの走行は実り多いものになったことは間違いなさそうだ。

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