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TSRホンダとヤマハセパンが接触転倒。トラブル抱えたYARTヤマハが巻き返しEWC第2戦セパン8時間を制す

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TSRホンダとヤマハセパンが接触転倒。トラブル抱えたYARTヤマハが巻き返しEWC第2戦セパン8時間を制す

 FIM世界耐久選手権(EWC)の2019-2020シーズン第2戦、セパン8時間耐久はマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで決勝レースが行われ、YART - YAMAHA(ブロック・パークス/カレル・ハニカ/ニッコロカネパ組)が優勝した。

 EWCセパン8時間耐久ロードレースは今大会が初開催。舞台となるセパン・インターナショナル・サーキットは二輪レースではMotoGPが1999年から今年で20回、SBKが2014~2016年に3度開催されている。

【順位結果】2019EWC第2戦セパン8時間耐久ロードレース 決勝

 予選はYamaha Sepang Racing(フランコ・モルビデリ/ハフィス・シャーリン/マイケル・ファン・デル・マーク組)が平均タイム2分4秒429を記録し暫定ポールポジションを獲得した。

 SSTクラストップは日本チームのTONE RT SYNCEDGE 4413 BMW(星野知也/渥美心/石塚健組)が平均タイム2分7秒885で12番手スタートを決めた。27番手タイムを記録したKRP 三陽工業 & will raise RS-ITOH(柳川明/伊藤和樹/井筒仁康組)は技術規定違反で最後尾スタートとなった。

 鈴鹿8耐同様に、予選上位10チームが参加し1発勝負のタイムアタックによりグリッドが決まるトップ10トライアルも導入された。ポールポジションを獲得したのはMotoGPとSBKライダーを擁するYamaha Sepang Racingで、タイムはモルビデリが記録した2分4秒647だ。

 2番手スタートはHonda Asia-Dream Racing with SHOWA(ザクワン・ザイディ/アンディ・イズディハール/ソムキャット・チャントラ組)で、タイムはチャントラの記録した2分5秒440、3番手はF.C.C. TSRホンダ・フランス(ジョシュ・フック/フレディ・フォーレイ/マイク・ディ・メリオ組)でフックが2分5秒484を記録した。
 50台が出場した決勝レースは、気温28度、路面温度27度で現地時間の13時(日本時間14時)に雨の降るなかウエットコンディションで進行。レース前にセーフティカー(SC)先導でのスタートが宣言されており、ウォームアップラップも終え準備が整っていたが、スタート時間に悪天候によりレースディレイの判断がなされ全車がピットに戻された。

 2時間5分のディレイ後、ピットレーンがオープンし全車がグリッドに着くとSC先導でレースがようやく開始された。しかしスタートから28分が過ぎ9周目走行中にコンディションが変わらないため赤旗中断。全車が再度ピットに戻された。

 そこから2時間20分程の中断があり、雨も落ち着いた現地時間18時00分から再スタートする宣言がなされた。気温24度、路面温度27度のウエットコンディションで全車1度グリッドに着くとSC先導で再スタート。

 SCランは1周で終わりバトルができる状態に。即座にF.C.C. TSR Honda Franceのディ・メリオがザイディ(Honda Asia-Dream Racing with SHOWA)をかわし2番手に浮上。リスタート2周目には、4番手を走行していたYART - YAMAHAのマシンに電気系統のトラブルが発生。マシンのヘッドライトが消えている様子が伺えスローダウンし順位を落とすがそのままレースに復帰した。

 また、TECMAS BMW GMCが一気に4番手に浮上。BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMがWEBIKE SRC KAWASAKI FRANCEをかわし5番手に浮上する等ウエットコンディションの影響もあり順位が目まぐるしく入れ替わった。

 ディ・メリオ(F.C.C. TSR Honda France)はリスタート3周目にファン・デル・マーク(Yamaha Sepang Racing)にも仕掛けトップに躍り出る。トップ2台はテール・トゥ・ノーズでバトルを繰り広げ、ディ・メリオが先頭に立ち5周を周回した。

 その周の最終コーナーでインに入り前に出たファン・デル・マークに、ディ・メリオがクロスラインをとりトップを守ろうとするが2台は接触し転倒。ディ・メリオはすぐに再スタートを切りラップリーダーを死守する一方、ファン・デル・マークはマシンをガレージに戻しYamaha Sepang Racingは大きく後退。Yamaha Sepang Racingは約10分でマシンを修復しコースに戻った。

 そのため19周目にはトップがF.C.C. TSR Honda France、2番手がTECMAS BMW GMC、3番手が浦本修充が駆るSUZUKI JEG - KAGAYAMAの順に入れ替わった。

 その後13番手を走行していたSSTクラスの星野知也(TONE RT SYNCEDGE 4413 BMW)が転倒しポジションを10落とす。27周目にはTECMAS BMW GMCが白煙を上げストップした。この頃には一時23番手までポジションを落としたYART - YAMAHAが5番手まで浮上する追い上げを見せていた。

 そこから数分後にSCが約15分導入されたことでギャップが縮まり、YART - YAMAHAはSC明けに2番手まで浮上に成功。直後に上位陣はピットインをするが大きくポジションの変更はなく進んでいった。

 すると52周目にトップを快走していたF.C.C. TSR Honda Franceのディ・メリオが2度目の転倒を喫す。再スタートは切ったもののピットでマシンの修復をしたため5分程ロスし順位を落とした。59周目にはSUZUKI JEG - KAGAYAMAにマシントラブルが発生したようでストップした場面も見られた。

 後半は大きなトラブルはなく、トップでフィニッシュしたのはYART - YAMAHA。80周を周回したYART - YAMAHAは、3スティントすべてカネパが担当しひとりで走り切った。2位は玉田誠監督率いる日本チームのHonda Asia-Dream Racing with SHOWA。3位はBMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMだった。

 SSTクラスでは総合4位のMOTO AINがクラス優勝。総合14位のGERT56 by GS YUASAがクラス2位、総合15位に入った日本チームのTONE RT SYNCEDGE 4413 BMWがクラス3位だった。

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