GT3レースの強豪として知られるGRTグラッサー・レーシング・チームと提携し2020年シーズン、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTデイトナ(GTD)クラスに参戦するGEARレーシングが、ロングディスタンスレースで起用するふたりの助っ人ドライバーを発表。ビア・フィギュエイレドと、F2ドライバーのタチアナ・カルデロンが第3、第4ドライバーとして登録されることが明らかになった。
ランボルギーニのワークス格であるGRTの支援を受けて、北米スポーツカーシリーズに挑戦するGEAR(Girl Empowerment Around Racing)は、モータースポーツにおける女性の才能を促進させることを目指す団体だ。
GRTが支援するGEARレーシング、女性ドライバーのレッグとニールセンを起用しIMSA GTD参戦へ
同チームはすでにキャサリン・レッグと、クリスティーナ・ニールセンというふたりの女性ドライバーを2020年シーズンの全戦に出場させるとしているが、このラインアップをさらに強固なものにする2名の助っ人を追加している。
その内のひとりがアルファロメオF1のテストドライバーを務めているカルデロンだ。彼女は2019年シーズン、GP3からFIA-F2へステップアップ。BWTアーデンで計20戦に出場した。
そんなカルデロンはこれまでに、ポルシェ・モービル1・スーパーカップなど複数回のスポーツカーレースに参戦した経験を持つが、GT3カーでのレースは2020年1月25~26日に行われるデイトナ24時間レースが初めてとなる。
一方、ストックカー・ブラジルのレギュラードライバーであるフィギュエイレドは“ミシュラン・エンデュランスカップ”の4ラウンドの内、デイトナとセブリング、ワトキンズグレンで行われる計3つのイベントで、GEARのランボルギーニ・ウラカンGT3 Evoをドライブする予定だ。
フィギュエイレドは昨シーズン、同じく女性ドライバーのみの布陣でIMSAのGTDクラスに参戦したハインリッヒャー・レーシングのアキュラNSX GT3 Evoをドライブしており、2年連続で女性メンバーで構成されるチームからシリーズに臨むことになる。
ランボルギーニ・モータースポーツのグローバルヘッドであるジョルジオ・サンナは、今回のラインアップ拡張について「ビアとタチアナをランボルギーニ初のオール女性ドライバーによるラインアップに迎えることができ、とてもうれしく思う」と語った。
「彼女らは非常に経験豊富なドライバーであり、もちろん優れたスピードを持ち、GRTグラッサー・レーシング・チームの付加価値となる。我々はこの新しく刺激的なチャレンジをサポートできることを楽しみにしているんだ」
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