F1最終戦アブダビGPでレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは2位表彰台を獲得したが、第2スティントではスロットルの応答に問題があることを無線でしきりに訴えていた。
これらの問題は最終的に修正することができなかったが、ホンダF1テクニカルディレクターの田辺豊治はmotorsport.comに対し、分析の結果ホンダ製パワーユニット(PU)の制御系に起因する問題であったと明かした。
「ピットストップの後、いくつかの異なるセッティングを試して(制御系の問題を)改善しようと試みました」と田辺TDは語った。
「それからドライバー(フェルスタッペン)はスロットルの使用に妥協を強いられました」
「レース中にトラブルが発生したことについて、非常に申し訳なく思っています。そのトラブルは結果的に彼のポジションに大きな影響は与えませんでしたが、レースの状況によっては多くを失いかねないものでした」
「我々はパワーユニットのパフォーマンスという点において、チームとドライバーに完璧なものを提供する必要があります」
ただ、ホンダはレッドブルとのパートナーシップ1年目において、PUトラブルによるリタイアは1度もなく、高い信頼性を示したと言える。それについて田辺TDはこう語った。
「日曜のレースではマシンがストップするようなトラブルは1度もありませんでした。それは我々にとって良いことです。ただ今日起きたトラブルのように、改善すべき領域はあります」
「また、フリー走行でもいくつかの問題がありました。我々は全てのレースウィークエンドを(トラブルなく)完了する必要があります」
■トラブルを抱えたフェルスタッペン、無線交信の全容
フェルスタッペンはピットストップを行なった周に、コーナー出口で(PU出力に)大きなラグがあること、いくつかのコーナーでは「何かが違う」ことを報告していた。
その周の終わりにはPUの設定を調整したが、彼はこのトラブルを「ハンドブレーキを引いているような状態」だと表現した。
そしてそれから半周後、フェルスタッペンは調整をしても状況は変わらないと話し、少し苛立った様子でチームにこう尋ねた。
「どうして突然こんな問題が起きるの?」
彼はその時点で3番手につけており、2番手を走るシャルル・ルクレール(フェラーリ)を追いかけていた。そのためレッドブルは「今は落ち着いて、集中して」と返した。
その2周後、チームの指示で再びPUの設定変更を行なったが、フェルスタッペンは「まだ全然ダメだ」と無線で訴えた。
フェルスタッペンはその後、3度目の設定変更を実施。チームから「それでも状態が悪い場合はフィードバックしてくれ」と指示を受けた彼は、それに即座に反応し「ピットストップの後に何かが起こったんだ。それが何かは分からない」と返した。
チームが「今の段階で出来ることはあまりないかもしれない」と伝えると、フェルスタッペンは3度目の設定変更により、マシンが「最も妥協できる」状態になったと答えた。
それでも、その数周後にフェルスタッペンは「エンジンのレスポンス(の悪さ)がスローダウンの原因になっている。どうにかしてほしい」と訴えた。そしてルクレールをかわした後に「スロットルマップの最初の方でトルクをかなり失っている」と説明した。
それに対し、チームは次のように返した。
「了解した。僕たちに出来ることは何もないんだマックス。現段階で出来ることはない」
「我慢して走るしかない。君は十分に速いよ」
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