フォーミュラEの2019-2020年シーズン(シーズン6)開幕戦ディルイーヤePrixレース1の予選が行なわれ、BMWのアレクサンダー・シムスがポールポジションを獲得した。またこれがフォーミュラEデビュー戦であるニック・デ・フリーズ(メルセデス)が、3番手となった。
メルセデスとポルシェがワークス参戦をスタート。昨シーズン以上にメーカー同士の戦いという雰囲気が強まったフォーミュラE。その開幕の舞台はサウジアラビアの首都リヤド近郊のディルイーヤである。コースは1周2.494kmと短いが、その中に21のコーナーが存在する、非常にテクニカルなレイアウトとなっている。
■日本とブラジルでのレース開催が、次のフォーミュラEのターゲット
予選はこれまで通り6台×4グループに分かれて行なわれる。
まずグループ1にはシーズン5のランキング上位6台が出走。コース周辺の砂漠から飛んできた砂が路面を覆うという難しい中、アタック合戦が行なわれた。
計測ラップ1周目にアタックを行なったのが、DSテチータのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ。しかし1分18秒613と良いタイムを残せなかった。
ダ・コスタ以外のマシンは、計測2周目にアタック。トップタイムをマークしたのは、2シーズン連続でチャンピオン獲得中のジャン-エリック・ベルニュ(DSテチータ)で、1分16秒129だった。2番手にはヴァージンのロビン・フラインス、日産・e.ダムスのセバスチャン・ブエミは3位でグループ予選を終えた。
続いて行なわれた予選グループ2のドライバーたちは、軒並みタイムアップ。トップタイムをマークしたのはヴァージンのサム・バードで1分14秒946……グループ1の首位だったベルニュに1.183秒もの大差をつけた。マシンが走れば走るほど、コース上の砂が取り除かれ、グリップが改善していく状態。そのため、グループ2の6台のうち4台がトップ4を占めることになった。日産・e.ダムスのオリバー・ローランドは、ウォールに接触するシーンもあったが、総合4番手となった。
この状況を見たグループ1のドライバーたちは、いずれも現状の予選システムに不満を訴えた。
続いて行なわれたグループ3でトップタイムを記録したのは、メルセデスのストフェル・バンドーン。しかし、グループ2首位のバードには及ばず、総合2位だった。エドアルド・モルタラ(ベンチュリ)が総合3番手、アレクサンダー・シムス(BMW)が総合4番手につけた。
グループ4にはルーキードライバーたちが集結した。注目を集めた今季のFIA F2王者であるニック・デ・フリーズ(メルセデス)は、他者に先駆けてコースイン。コース上が混み合う前にアタックを実施した。そしてデビュー戦にも関わらず、バードのタイムに肉薄するタイムを記録し、総合2番手につけた。
ただ、それ以外のドライバーは好タイムを残せず、スーパーポールセッション進出ならず。ニコ・ミュラー(ドラゴン)とジェームス・カラド(カラド)はウォールにクラッシュし、マシンを止めることになった。
この結果、バード、デ・フリーズ、バンドーン、モルタラ、シムス、ジェローム・ダンブロジオ(マヒンドラ)がスーパーポールセッションへの進出を決めた。これがワークス参戦初戦のメルセデスは、2台をスーパーポールに送り込むことに成功した。
イスラム教のコーランが流れる中、スーパーポールセッションがスタート。まずコースインしたのは、ダンブロジオだ。ダンブロジオは1分15秒539の持ちタイムで、他車のアタックを待つことになった。
続いてアタックしたシムスは、予選首位のバードよりも速い1分14秒563を記録して、一気に首位に立った。続くモルタラはダンブロジオを上回るのが精一杯だった。
バンドーンは1分14秒839で2番手。そして”ルーキー”デ・フリーズのアタックを迎えた。
そのデ・フリーズは、セクター1で全体ベスト。セクター2を超えた時点でもシムスより速いペースだったが、セクター3がうまくいかず、総合3番手。デビュー戦でのポールポジション獲得とはならなかった。
最後にアタックしたのは予選首位のバード。しかしセクター1でミスがあり、大きくタイムロス……結局ダンブロジオを上回る、5番手タイム止まりとなった。
結局ポールポジションを獲得したのは、BMWのシムス。これで3ポイントを獲得することとなった。またこれがワークス参戦デビューとなるメルセデス勢がいきなり2-3位を占める結果に。ルーキードライバーのデ・フリーズの3位も、大健闘と言えるだろう。
フォーミュラE開幕戦ディルイーヤePrixのレース1決勝は、日本時間の11月22日21時から行なわれる。
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