メルセデスのルイス・ハミルトンは、ホンダの進歩を警戒しているようだ。ホンダのパフォーマンスが向上してきたことにより、2020年はメルセデス、フェラーリ、ホンダの3メーカーによる、厳しいタイトル争いが繰り広げられることになるだろうと考えている。
ハミルトンはアメリカGPで2位に入り、2019年のドライバーズタイトル獲得を決めた。またメルセデスは、コンストラクターズランキング6連覇を達成。2014年に現行の”パワーユニット”時代が到来して以来、メルセデスの天下が続いている。
■ホンダPU搭載マシンは、なぜブラジルGPの直線でメルセデスを打ち負かせたのか?
フェラーリは今季こそタイトルを狙っていたが、ミスやトラブルが繰り返されたことによりそれに失敗。また今季からレッドブルと組んだホンダは、F1復帰後初勝利を含む3勝を挙げたが、タイトルに挑むには至っていない。
しかしブラジルGPでは、ホンダのパワーユニット(PU)搭載マシンが好パフォーマンスを披露。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が勝利し、ピエール・ガスリー(トロロッソ)が2位に入った。そしてこのGPでは、レッドブルもトロロッソも、ストレートで素晴らしいパフォーマンスを見せた。
この結果を受けハミルトンは、レッドブルが2020年のタイトル争いに加わってくるだろうと信じている。
「ホンダは明らかに大きな一歩を踏み出した。そしてこれまでとは違うメーカーが強いのを見るのは、素晴らしいことだ」
「来年は三つ巴、四つ巴の激しい戦いが行われることを願っている。それは、F1にとっては素晴らしいことだ」
フェルスタッペンは、レッドブル・ホンダのプロジェクト1年目を通じて、大きな期待感を語るのを避けてきた。しかし、ホンダの進歩には感銘を受け、結果的には彼にとってランキングでも、獲得ポイントでも、F1での最高のシーズンとなりそうな状況だ。
ホンダにとってF1での1-2フィニッシュは、1991年の日本GP以来。そしてブラジルGPでのポールポジションと優勝も、1991年のアイルトン・セナ(当時マクラーレン・ホンダ)以来のことである。
「僕はいつも、記録のことを思い出すんだ」
そうフェルスタッペンは語る。
「ホンダがブラジルでポールポジションを獲ったのは、1991年が最後のことだった」
「当時と同じようなことを始めるには、良い時期だったと思う。90年代のリザルトを、頼りにし続けているんだ」
「ホンダは間違いなく、非常に良い道のりを進んでいると思う。シーズンを通じて彼らは大いに進歩しており、僕はそれをとても喜んでいる」
ハミルトンはブラジルGPの終盤、アレクサンダー・アルボン(レッドブル)とバトルを繰り広げ、そして接触した(これにより5秒加算のペナルティを受けた)。またその後はガスリーを追い、サイド・バイ・サイドの状態でチェッカーフラッグを受けた。
「若者たちが挑んでくるのは避けられない」
そうハミルトンは語った。
「なんとかしてF1にたどり着くことができた、若い才能の”波”があるんだ」
「F1には、多くの可能性を秘めた新しい若い”血”がたくさん入ってきたと思う。彼らはこのスポーツの”未来”なんだ」
「幸運なことに、僕は少し年齢を重ねたけど、まだ彼ら跳ね除けることができるように感じている」
「だから、未来について楽しみにしている。彼らとレースをし、彼らのチームのパフォーマンスが近付いてくれば、ブラジルのような素晴らしいバトルをもっと見ることができるはずだ。それは素晴らしいことだと思う」
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