F1のモータースポーツ担当マネージングディレクターのロス・ブラウンは、2019年第20戦ブラジルGPで、セーフティカー後のリスタートで見せたマックス・フェルスタッペンの戦術に感銘を受けたと語った。レースの質を向上させるための規則変更を行う上で、ひとつのヒントになったともブラウンは述べている。
2019年にリスタート規則が変更され、ドライバーたちはセーフティカーライン1ではなく、スタート/フィニッシュラインからレースを再開することになった。
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ブラジルGP決勝残り2周というところで、2回目のリスタートが行われた。この時トップに立っていたフェルスタッペンは、スタート/フィニッシュライン直前に低速で走行、後方集団を追いつかせ、減速させる形にして、メインストレートに向かった。それによって後方のマシンにスリップストリームを使わせるのを防いだのだ。
そのやり方が奏功し、フェルスタッペンはリードを守り、今季3勝目を獲得した。ブラウンは、マシン同士を接近させた状態でバトルを始めさせることがエキサイティングな展開につながるとして、そういった状況を作り出すような規則を取り入れることを検討したいと語った。
「彼(フェルスタッペン)の2回目のリスタートは非常に素晴らしかった」とブラウンはレース後のコラムに記している。
「彼は後方集団を減速させ、スリップストリームを使って自分を追い抜くことを阻止し、勝利をつかんだ」
「エキサイティングな素晴らしいリスタートだった。これについては慎重に分析していく。グリーンフラッグまでの数秒に各車が連なって走ることで、ドライバーたちが激しくポジションを奪い合い、スリリングが場面が展開される。ほんのわずかなアドバンテージが大きくものを言うことになるのだ」
「将来、そういった状況を手順によって作り上げる可能性を検討することは興味深いことであり、次なる時代において研究すべきコンセプトである」
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