フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、シーズン中の空力開発が期待以上にうまくいったこともあって、マシンのパフォーマンスが上がったと述べた。
今季のフェラーリは、空力効率の高いマシンを目指して開発を進め、シーズンに臨んだ。その結果、直線スピードではアドバンテージを持っていたものの、絶対的なダウンフォース量は主要なライバルたちに及ばず、コーナーでのパフォーマンスで遅れをとっていた。
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メルセデスが開幕から5戦連続でワンツーフィニッシュを達成し、第8戦まで連勝。第9戦オーストリアGPではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝する中、フェラーリはなかなか勝利に手が届かなかった。
そこでフェラーリはマシンの開発プロセスを見直し、マシンのダウンフォースを増やすことを余儀なくされた。第8戦フランスGPに持ち込んだ新しいフロアが、開発中に予測されていた効果を発揮せず投入を見送ったこともあったが、その後は本格的に開発作業を進めていった。
第19戦アメリカGPの前に、ビノットは空力開発について「予想を超えている」とコメント。開幕時のフェラーリが“予想を下回るパフォーマンス”だったのと似ているとジョークを飛ばした。
「それ(フェラーリの好調)は、ダウンフォースを増やすことがマシンの全体的なパフォーマンスにどのように影響するのかを示している」
そうビノットはmotorsport.comに語った。
「我々が使っているタイヤは、ダウンフォースに対する感度が非常に高いため、(ダウンフォースの)改善がわずかでも、期待以上の結果が得られるんだと思う」
「ドライバーの自信もおそらく影響している。ドライバーがよりグリップを感じることができれば、パフォーマンスをさらに向上させることができる」
「それらの組み合わせなんだ。シンガポールでは(新しい空力)パッケージを持ち込んだ。それだけが原因ではないが、間違いなく重要なパッケージだった」
「その後のレースにおけるラップタイム向上を考えると、予想をわずかに上回っていた」
フェラーリは、夏休み明けの第13戦ベルギーGP以降、5戦連続でポールポジションを獲得した。特にこの期間にフェラーリが発揮した予選での強さと直線での速さが、パワーユニットの合法性に関する議論を巻き起こす結果となったものの、シーズン序盤と比べると進歩は明らかだ。
「マシンを改善し、コーナリングでライバルとの差を縮めた」とビノットは強調した。
「だから我々は今、かなり近づいているのだ」
「我々はまだストレートでアドバンテージを持っている。だからパッケージ全体が改善されており、間違いなく予選で速くなっているし、レースでも競争力が増している」
シーズン序盤は、ピレリの2019年仕様タイヤが「メルセデスに有利に働いている」というコメントもしていたフェラーリだが、ピノットは「様々な要素が上手く機能し、今は何の問題もない」と話した。
「まずセットアップとバランスの点で、我々はマシンの理解を深めた。アプローチ方法を改善したんだ」
「我々がシンガポールに持ち込んだ空力パッケージは、タイヤをより上手く機能させるという点でも、タイヤの性能劣化を抑えるという点でも、重要な一歩だった」
「その上で、タイヤをより理解できるようになったと思う。特に予選において、マシンのポテンシャルを最大限に発揮できているんだ」
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