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ホンダサンクスデーには1万7500名が来場。世界選手権への参戦60周年となった2019年を締めくくる

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ホンダサンクスデーには1万7500名が来場。世界選手権への参戦60周年となった2019年を締めくくる

 11月10日(日)に栃木県のツインリンクもてぎで開催された『Honda Racing THANKS DAY 2019』。ホンダが1959年に世界選手権への参戦を始めてから60年を迎えた今年のホンダサンクスデーには、1万7500名のファンが詰めかけた。

 この日は朝から晴天で、ツインリンクもてぎ内の各所で様々なイベントが開催された。SRS(鈴鹿サーキットレーシングスクール)で使用されているマシンを使った『SRS-Formula Cup』、125ccの新型GROMを使用した『Exiciting GROM Cup』、ホンダのドライバー、ライダー、監督らがホームストレート上に一堂に会したHonda Racing THANKS Ceremonyを挟んで、ジェンソン・バトンのラストランとなったSUPER GT Honda Grand Prixなど、午前中から様々なイベントが行われた。

レッドブルF1がもてぎで初デモラン。クルサードがドライブ、白煙を上げてドーナツターン/ホンダサンクスデー

 午後には国内外の選手権で活躍するライダーによる『Honda Riders パフォーマンス』が行われ、ホンダのワークスマシンが一堂に会した。

 ロードレースではMotoGPを戦うカル・クラッチローのRC213V、スーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦する清成龍一のCBR1000RR SP2、全日本ロード選手権に参戦する高橋巧のCBR1000RRW、水野涼と高橋裕紀のCBR1000RR SP2、オフロードレースでは全日本トライアル選手権を戦う小川友幸のRTL300R、全日本モトクロス選手権で山本鯨が駆るCRF450RWなど、様々なカテゴリーを戦うバイクがデモラン。またMoto3に参戦する小椋藍のNSF250RWは、ホンダの世界選手権参戦60周年を記念した特別カラーでの走行となった。

 全日本スーパーフォーミュラ選手権を戦った7名のドライバーによる『SUPER FORMULA FINAL BATTLE』では、混戦のスーパーフォーミュラを戦い抜いたホンダの7名のドライバーが、今シーズン最後となるレースを戦った。参加したのは牧野任祐、山本尚貴、福住仁嶺、アレックス・パロウ、塚越広大、野尻智紀、ルーカス・アウアーだ。

 レースはスタート直後から7台の順位が頻繁に入れ替わる展開に。先頭でファイナルラップを迎えたのは山本だったが、最後の最後にアウアーがトップに浮上しそのままフィニッシュとなった。2位に山本、3位に野尻が入った。アウアーはスタート時にトラブルを抱えていたというが、「シーズンの最後を素晴らしい勝利で終えることができてよかった」と述べた。

 終盤の山本との接戦については「山本選手とは本当に近くで走っていて、僕もどうしようかと思ったけれど、最終コーナーでは僕の進化を見せることができた」と語り、一方で山本は「戻ってきて伊沢選手に『何負けてるんだバカ野郎!』と怒られちゃって(笑)。やっぱりレースは勝たないとダメですね。出直してきます」と話した。

 ホンダの世界選手権参戦60周年を記念した『Honda Racing 60th Anniversary』では、これまでの名車によるデモランが行われた。
 MP4/4のデモランを担当したのは佐藤琢磨。佐藤は走行後、「MP4/4はすべてのレーシングドライバーの憧れだと思います。とてもつもない強さを誇ったのでそれに乗れたのは嬉しいです。今年はグッドウッド・フェスティバルでもMP4/4に乗りましたが、日曜日は雨で乗れなかったので、今日はもてぎでフルスロットルで走れて最高でした」とコメント。2輪ではクラッチローがNSR500とRC213Vを、小椋がNSF250RWをデモランした。

 今年の選手権でタイトルを獲得したチーム、ドライバー/ライダーを祝福する『ウイナーズ・パレード』では、今シーズンの全日本スーパーフォーミュラ選手権でチームタイトルを獲得したDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの山本と福住、全日本モトクロス選手権でタイトルを獲得した山本、全日本トライアル選手権でチャンピオンに輝いた小川がデモランを行った。

 走行を終えた山本は「チームタイトルを取れたことでDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの強さを証明できましたが、個人のタイトルを逃してしまったので、この悔しさをバネに2020年シーズンはチャンピオンを奪還できるように頑張りたいと思います」と述べた。

 そして最後にはアストンマーティン・レッドブル・レーシングによるデモラン。元F1ドライバーのデビット・クルサードが走行を担当し、ホームストレートでは毎周ドーナツターンを行って、集まったファンを楽しませた。

 フィナーレでは選手や監督に加えて、今日コースを走ったクルマとバイクがホームストレート上に並べられた。イベント終了後にはファンもコースへ降りることができ、最後までマシンを間近で見ることができるイベントとなった。

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