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スポーツ 2019.11.10

WEC上海:トヨタ敗れる。プライベーターのレベリオンが2019/20年初優勝

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 2020年ル・マン24時間レースを最終戦とする2019/2020年シーズンのWEC世界耐久選手権第3戦上海が11月10日、中国・上海国際サーキットで行われ、レベリオン・レーシングの1号車レベリオンR13・ギブソン(ブルーノ・セナ/グスタボ・メネゼス/ノルマン・ナト組)が4時間の決勝レースを制した。TOYOTA GAZOO Racingは8号車トヨタTS050ハイブリッドが総合2位、7号車トヨタTS050ハイブリッドが3位表彰台を獲得している。
 
 この週末にかけて好天に恵まれている上海は、10日(日)も薄曇りながら陽が差すなかでシーズン第3戦の決勝日を迎えた。このイベントでは前戦までの獲得ポイントを基にLMP1クラスに課せられている“サクセス・ハンディキャップ”が更新されており、開幕2連勝を飾っているトヨタ勢は1周あたり最大2.74秒の足枷を受けている。
 
 その影響もあり土曜に行われた予選では、ノンハイブリッドLMP1カーを走らせるレベリオン・レーシングの1号車レベリオンがポールポジションを獲得。チームLNTの6号車と5号車ジネッタG60-LT-P1・AERがこれに続き、トヨタは7号車が4番手、8号車が5番手からのスタートとなった。
 
 レースは1周のフォーメーションラップを終え定刻12時00分にシグナルグリーンとなったスタートで“事件”が発生する。ポールシッターの1号車レベリオンで加速せずクラス最後尾までポジションを落としてしまったのだ。
 
 この間に6号車ジネッタがトップを奪い、2番手には7号車トヨタを駆る小林可夢偉が続いていく。しかし、ストレートスピードに勝る5号車ジネッタがバックストレートで7号車トヨタを交わして2番手に順位を上げ、ジネッタ勢が早々にワン・ツー体制を築いてみせる。
 
 3番手に順位を下げた7号車トヨタはその後、僚友のセバスチャン・ブエミ駆る8号車トヨタにも逆転を許し4番手に。この間にジネッタ勢は少しずつギャップを広げ、スタートから40分時点では、トップの6号車ジネッタから8号車トヨタまでの差は24秒となった。

 しかし、ジネッタ勢の優勢は長くは続かず。首位を走る6号車ジネッタは真っ先に1回目のピットに入った5号車ジネッタに続き、22周目にピットイン。これに対して24周目まで引っ張った8号車トヨタはピットアウト後に2番手に順位を上げ、さらにトップとのギャップを詰めていく。
 
 スタートから1時間を迎える直前にはその差を約1秒としたブエミは直後、2スティント目に入りペースが鈍った6号車ジネッタを交わして総合首位に立った。
 
 この数分後、2番手と3番手となったジネッタ勢がジャンプスタートに対するドライブスルーを消化。これはスタート時にライン手前で1号車レベリオンを抜いたことによる違反で、後に7号車トヨタも同様のペナルティを受けることになったが、イギリスのメーカーはこの予定外のピットインによってトップ3から陥落している。

    ついに“逆襲”完遂。LMP1プライベーター初のトップチェッカー【順位結果】WEC第3戦上海 決勝

■一度は最後尾に下がったレベリオンが復活

 一方、スタート直後はペースが上がらずクラス最後尾に甘んじていた1号車レベリオンは1回目のピットイン時にナトからメネゼスにドライバー交替を行い、同時にタイヤも交換してコースに出ていくと、その後はペースを取り戻しライバルたちの脱落にも助けられて1時間過ぎには総合2番手に。スタートから1時間15分後には8号車トヨタを駆るブエミをオーバーテイクして首位の座を取り戻すことに成功した。
 
 順位変動が相次いだ序盤戦とは打って変わって、落ち着いた展開となったレース中盤も1号車レベリオンは好ペースを維持してみせ、2番手に下がった8号車トヨタとのギャップを25~30秒ほどで保っていく。終盤にかけては、メネゼスからステアリングを受け継いだセナが抜群の安定感をみせ、トヨタ勢とのギャップをさらに広げると、最終盤にはマイク・コンウェイがドライブする7号車トヨタをラップダウンにしてスタートから4時間後のトップチェッカーを受けた。

 スイスのLMP1プライベーターチームにとってこの勝利は、昨シーズン第3戦シルバーストンでワン・ツー・フィニッシュを飾ったトヨタの2台が失格となったことで得たとき以来の総合優勝だ。

 一時は総合首位を走ったチャンピオンカー、8号車トヨタは首位から66秒遅れの総合2位、僚友7号車トヨタが同3位表彰台を獲得した。序盤にワン・ツー体制を築き速さの片鱗をみせたジネッタ勢はピットストップでのミスなども重なり5号車ジネッタが1ラップダウンの総合4位、6号車は2周遅れでの総合6位でフィニッシュした。
 
 山下健太がフル参戦しているLMP2クラスは、2番手スタートとなったジャッキー・チェン・DCレーシングの37号車オレカ07・ギブソンがスタート直後に首位に躍り出るが、これを同じガレージの僚友であるイオタの38号車オレカ07(ロベルト・ゴンザレス/アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ/アンソニー・デビッドソン組)が逆転。17秒差で逃げ切ってグッドイヤータイヤユーザー初のクラスウイナーとなった。
 
 クラス2位は38号車オレカとなり、グッドイヤーにとっては初勝利がワン・ツー・フィニッシュとなっている。3位はユナイテッド・オートスポーツの22号車オレカ07が入り、レース前半の2時間を山下が3スティントにわたってドライブしたハイクラス・レーシングの33号車オレカはクラス6位となっている。
 
 LM-GTE Proクラスでは、スタートから長らくポルシェGTチームの92号車ポルシェ911 RSRとアストンマーティン・レーシングの95号車アストンマーティン・バンテージAMRが激しい首位争いを繰り広げたものの、勝利はAFコルセの51号車フェラーリ488 GTE Evo(ジェームス・カラド/アレッサンドロ・ピエール・グイディ組)に渡ることに。クラス2、3位にはポルシェ勢が入った。
 
 GTE Amクラスは前戦の富士で初勝利を挙げたTFスポーツの90号車アストンマーティン・バンテージAMR(サリ・ヨルック/チャールズ・イーストウッド/ジョナサン・アダム組)が2連勝を達成した。チーム・プロジェクト1の57号車ポルシェ911 RSRがクラス2位につけ、アストンマーティン・レーシングの98号車アストンマーティン・バンテージAMRが同3位表彰台を獲得している。石川資章とケイ・コッツォリーノが搭乗するMRレーシングの70号車フェラーリ488 GTE Evoは接触によるドライブスルーペナルティなどの影響でクラス7位に終わった。

 2012年の発足以来、8回目のシーズンとなる2019/2020年WECの次戦第4戦バーレーン8時間レースは12月12~14日に、バーレーン・インターナショナル・サーキットで開催される。

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