現在MotoGPオーストラリアGPの開催されているフィリップアイランド・サーキットは、ここ数年寒さと強風に見舞われることが多い。そうしたコンディションはMotoGPにおいて好ましく受け取られてはおらず、開催時期の変更が検討されている。
今年のオーストラリアGPでは、FP4で強風に煽られたミゲル・オリベイラ(テック3・KTM)が大クラッシュ。そうしたコンディションを鑑みて予選は延期され、予選と決勝レースが同日に行われたのだ。
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MotoGPのプロモーターであるドルナは、オーストラリアGPの日程をシーズン序盤へ移動させる考えを持っていたが、オーストラリア・グランプリ・コーポレーション(AGPC)はこれに反対していた。
3月にF1(開幕戦オーストラリアGP/アルバート・パーク・サーキット)が開催されており、近い時期にF1とMotoGPという大イベントを実施することを避けたいからだ。
しかし、ドルナは2021年シーズンのカレンダー作りにおいて、3月か4月にオーストラリアGPを設定しようと動きを進めているようだ。
「我々は2021年にそれ(オーストラリアGP)をシーズン前半に移動するという選択肢の評価を行っている」と、ドルナCEOのカルメロ・エスペレータはmotorpsort.comに対し語った。
「まだ承認されてはいないが、それは選択肢のひとつだ」
ただ、AGPCの広報担当はドルナからの正式なアプローチは何もないと語っている。
「我々はそういった方針について何も聞いていない。2020年のカレンダーは既に決定されており、我々は来年10月に再び素晴らしいイベントを届ける事を楽しみにしている」
オーストラリアGPの開催時期の変更が現実の物となった場合、現在の開催時期に満足していないライダー達は、喜んでこれを受け入れるはずだ。
「毎年、僕らは同じことについて話している。僕らライダーはスポーツとしての観点から何がより良いのか、意見を出すんだ」と、ドゥカティのアンドレア・ドヴィツィオーゾは言う。
「幸運なら、(10月のオーストラリアGPを)良い天気で過ごすことができる。でも殆どの場合、天候は悪い。問題は僕らに、変更を実現するだけの十分な権力が無いことなんだ」
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