レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、F1第19戦アメリカGPにおけるフェラーリの不振には驚いていないと語り、土曜日にFIAから通達のあった技術指令書に準じて施した変更がパフォーマンスに影響したのだとほのめかした。
フェラーリは、サマーブレイク終了後からライバルチームに監視の目を向けられていた。フェラーリのエンジンのパフォーマンス向上は何かしら違法な策が元になっているのではないかと疑われていたのだ。
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レッドブルはFIAに対し、エンジンの燃料流量を含む抜け穴が使われている可能性について意見を求めた。FIAはアメリカGPの予選日朝にオースティンで技術指令書を発行してこの件についての立場を明確にし、フェラーリが利用したのではないかと他チームが疑っている燃料流量スキームは違法であるとして、その理由を説明した。
その後の予選で、奇妙なことに、フェラーリのペースは多くの人々が予想するレベルにはなかった。これについてメルセデスのルイス・ハミルトンは、フェラーリが予選時に「少々パワーを失っていた」と語っている。
日曜日のレースにおいてもフェラーリのスピードは相対的に落ちており、シャルル・ルクレールはトップから大きく差をつけられての4位にとどまった。セバスチャン・ベッテルは8周を走った後にサスペンショントラブルを起こしてリタイアしている。
フェラーリのアメリカGPでの不調について尋ねられたフェルスタッペンは、そのことに驚いてはいないと冗談を交えて語った。
「別に奇妙なことじゃない。あなた方はなぜだと思う? 自分で書くといいよ」
■フェルスタッペンの発言にフェラーリ勢が反論
フェルスタッペンは、オランダの放送局『Ziggo Sport』に対してはより率直に意見を述べた。
「不正行為をやめると、そういうことになるんだ」
「このことは非常に注意深く観察されてきた。もちろんそういうことには目を配らなければならない」
フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、フェラーリのパワーユニットはいかなる技術レギュレーションにも違反していないと強く否定し、FIAにエンジンを調査するよう促しさえした。
またルクレールは、フェルスタッペンのコメントに反論している。
「正直に言って、それはジョークにしか思えない」とルクレールは語った。
「彼にはなんの手がかりもないし、チームにいないんだからね。僕たちは自分たちがやっていることを完全に把握している。なぜ彼が話をしているのか分からないよ。彼は僕たちのことなど何も知らないのに」
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