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F1アメリカGP決勝:ハミルトンが通算6回目のチャンピオン獲得。フェルスタッペンは黄旗に阻まれ追い上げ叶わず

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F1アメリカGP決勝:ハミルトンが通算6回目のチャンピオン獲得。フェルスタッペンは黄旗に阻まれ追い上げ叶わず

 11月3日現地時間午後1時10分、F1第19戦アメリカGPの決勝が行なわれ、メルセデスのバルテリ・ボッタスが優勝を飾った。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは3位、アレクサンダー・アルボンは5位入賞を果たしている。

 決勝日は、朝から晴天に恵まれ、週末で最も温かい気候となり、気温は21度、路面温度は28度となった。

【順位結果】F1第19戦アメリカGP決勝

 フリー走行で車重計測違反を犯したセルジオ・ペレス(レーシングポイント)はピットレーンスタートが義務づけられ、ロバート・クビサ(ウイリアムズ)が繰り上がりで19番グリッドとなった。

 上位5台はQ2で使用したミディアムタイヤ、6番手から10番手はソフトタイヤ。Q3に進まなかった11番グリッド以下はキミ・ライコネン(アルファロメオ)がソフト、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)とダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)がハードタイヤ、それ以外はミディアムを選んでスタートに臨んだ。

 スタートでボッタスがホールショットを奪い、好発進を決めたフェルスタッペンがアウトからセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)の前に出て2番手に上がる。ベッテルは異常なアンダーステアに苦しんでペースが上がらず、ターン8でルイス・ハミルトン(メルセデス)、ターン11でシャルル・ルクレール(フェラーリ)、さらにはランド・ノリス(マクラーレン)にまで先行を許し2周目にはダニエル・リカルド(ルノー)にも抜かれて7番手まで後退する。

 後方ではターン1出口でカルロス・サインツJr.(マクラーレン)に後方から接触されたアルボンが後退し、ピットインして早々にミディアムタイヤに交換する。サインツも9番手まで後退を余儀なくされた。

 上位は首位ボッタス、2番手フェルスタッペン、3番手ハミルトン、4番手ルクレールの順でギャップはほとんど変わらずルクレールがやや遅れていく。中団グループの最上位は5番手ノリスで以下はリカルド、ベッテル、ガスリー、サインツ、ケビン・マグヌッセン(ハース)とそれぞれ1~2秒の間隔で続く。

 8周目のターン9で縁石外までワイドにはみ出した際にベッテルは右リヤサスペンションが破損しストップ。これでリタイアを余儀なくされた。

 9周目にはリカルドがターン12でノリスをパスし5番手に浮上し、ランス・ストロール(レーシングポイント)は早々にピットインを行ないハードタイヤに交換する。ハース勢はまたしてもレースペースが振るわず、クビアトは10周目のターン1でマグヌッセンを抜いて11番手に上がった。

 13周目、後方のハミルトンからプレッシャーを受け始めていたフェルスタッペンがピットインし、2.6秒でハードタイヤに交換しコースに戻った。これを受けて翌14周目に首位ボッタスがピットインして同じくハードタイヤに交換し、フェルスタッペンの直前でコースに戻ってアンダーカット阻止した。

 ボッタスはここからファステストラップを塗り替えながらフェルスタッペンより1周1秒速いペースで一気に引き離していく。一方のハミルトンは第1スティントを引っ張る戦略に出る。

 メルセデスAMGとフェルスタッペンに着いていけないルクレールは20周目にピットインするが、左リヤの交換に手間取って7.7秒を要しさらにギャップが広がってしまう。

 18周目には中団のサインツとライコネンがピットインしハードタイヤに交換。翌19周目にノリスとガスリーもピットインしてこちらも同じくハードタイヤに交換する。そして21周目にはリカルドとクビアトもピットインするがクビアトは6.2秒掛かって15番手まで後退してしまった。

 23周目にメルセデスAMGがタイヤ交換の準備をするがハミルトンは「もっと引っ張る」と主張して走り続ける。後方からはタイヤ交換を終えているボッタスがハミルトンに追い付き、24周目にボッタスが抜いて前に出た。

 ハミルトンは24周目にピットインしてハードタイヤに換え、フェルスタッペンの16秒後方に戻る。それでもルクレールとはまだ22秒ものギャップがある。フェルスタッペンに対し11周フレッシュなタイヤで第2スティントを戦うことになる。

 後方では24周目にペレスもピットインを済ませ、ハードスタートのヒュルケンベルグも27周目にピットインして全車がタイヤ交換を終える。これで順位は5番手リカルド、6番手ノリス、7番手サインツ、8番手ガスリー、9番手アルボン、10番手ライコネンの順。その中でアルボンは着実にひとつひとつ順位を上げていく。


 ハミルトンは一気にフェルスタッペンとのギャップを縮めていき、フェルスタッペンはタイヤがタレてクルマがターンインしていかないと訴える。30周目を過ぎるとフェルスタッペンはさらにペースを落とす。フェルスタッペンは34周目にピットインしてミディアムタイヤに交換しルクレールの12秒前方の3番手でコースに戻る。

 翌35周目にボッタスがピットインしてミディアムに交換しフェルスタッペンをカバーする。これで首位は再び1ストップ作戦のハミルトンとなり、2番手ボッタスは9.8秒後方、3番手フェルスタッペンはさらにその4.5秒後方となった。

 ボッタスはここでもフェルスタッペンよりも速いタイムで走行し、ハミルトンとのギャップを縮めていく。その一方でフェルスタッペンはリヤタイヤのマネージメントを考慮してあまりプッシュすることができない。
 後方ではアルボンがピットインしてソフトタイヤに交換すると、ヒュルケンベルグとクビアトがターン12でバトルをしてロックアップし39周目に同時にピットイン。両者ともソフトタイヤに交換するがポジションは変わらず。40周目にはライコネンもこれに合わせてピットインしソフトへ。

 42周目にはルクレール、ノリスもピットイン。ルクレールは44周目に狙い通り1分36秒169のファステストラップを記録した。後方ではヒュルケンベルグがターン12からサイドバイサイドでライコネンをパスするが、ターン15でインカットをしており再びライコネンにポジションを譲ることとなった。

 残り10周を切ったところでハミルトンはペースが低下し、2番手ボッタスが背後に迫る。3番手フェルスタッペンもハミルトンまで7秒差までやって来た。49周目にはアルボンがターン1でリカルドのインを突いてパスし、ついに5番手まで挽回してきた。さらにフレッシュタイヤのノリスがガスリーをバックストレートで抜いて8番手へ。

 51周目には周回遅れのガスリーに捕まったハミルトンがタイムロスを喫し、2番手ボッタスとの差はついに1秒を切った。そして52周目のバックストレートでボッタスがDRSを使ってハミルトンをパスし首位を奪い返す。

 次はフェルスタッペンがハミルトンを追い詰めていき、フェルスタッペンはもっとパワーが必要だと訴える。フェルスタッペンはハミルトンのDRS圏内まで追い付いてくるが、最大の追い抜きポイントであるターン12ではマグヌッセンがブレーキ破損によりストップしてダブルイエローが出されてしまい、追い越しが不可となってしまった。これでオーバーテイクは叶わず、順位はそのまま2位ハミルトン、3位フェルスタッペンのままチェッカードフラッグ。

 ボッタスが首位で56周を走り切りポールトゥウインを飾った。ハミルトンはこれにより6度目のドライバーズタイトル獲得を決めた。

 4位ルクレール、5位アルボン、6位リカルド、7位にはサインツまで抜いてノリス、9位ヒュルケンベルグ、10位クビアトという順位でのフィニッシュとなった。ガスリーは最終ラップにストップ。9位を走っていたペレスは最終ラップのターン15でクビアトと交錯し、このインシデントが審議対象に。レース後、クビアトに5秒のタイムペナルティが科されペレスが10位。クビアトは12位に降格となった。

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