2019年はマクラーレンのエンジニアリング・ディレクターとして短期間働いた後、現在はガーデニング休暇に入っているパット・フライ。彼の2020年の雇用先がルノーとなることが明らかとなった。
フライが来季、ルノーでどういった役職に就くのかはまだ明確となっていない。チームの技術部門は現在、エグゼクティブディレクターのマルチン・ブコウスキーと、シャシー・テクニカルディレクターのニック・チェスターによって率いられている。
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フライは1987年からベネトンでF1キャリアをスタートさせ、1992年にはマーティン・ブランドルのレースエンジニアも務めた。その後マクラーレンに移籍するとチーフエンジニアに昇格。フェラーリ、マノーらを経て、今季は古巣マクラーレンのエンジニアリング・ディレクターを務めた。
「それは良い補強であり、良いチャンスだ」とルノーのシリル・アビテブール代表は語った。
「マルチンと彼(フライ)はマクラーレン時代に素晴らしい関係を築いている。それこそが我々が必要としているものだ」
「彼には現在、マクラーレンとの契約上の縛りが存在するが、それは全く問題ない。彼は我々の長期的なプランの一部であるから、急ぐ必要がないのだ」
「もちろん、我々は積極的にいろいろな話をしているが、基本的にリラックスしている。彼は我々のチームに加入するが、(実際に仕事をするのは)2019年ではなく2020年になるだろう」
またアビテブール曰く、フライの正式な役職に関しては後日発表されるようだ。
そしてフライの“旧友”であるブコウスキーも、今回の決定に際して次のようにコメントした。
「再びパットと仕事ができることを嬉しく思う。彼がやってきたことでチーム構造が改善され、新たなステップを踏むことになるだろう」
「パットの経験、才能、そして決断力は、我々が進歩を続けるにあたって助けとなっていくだろう」
ルノーはこの他にも大きな人事異動を発表しており、ダーク・デ・ビアが空力部門の責任者として新たにチームに加わった。
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