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スポーツ 2019.11.3

悔しさ残るMOTUL GT-RとKeePer。2番手のWAKO’Sは万全の様子も「僕がしょぼかった」と山下節《GT500予選あと読み》

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 12号車のカルソニック IMPUL GT-Rがエンジントラブルで出走できず、Q2では8号車ARTA NSX-GTが燃料系のトラブルでコースサイドでマシンを止めるなど、波乱含みとなったスーパーGT第8戦もてぎの予選は、GT500のチャンピオンシップの明暗が分かれる予選内容、そして結果となってしまった。チャンピオンを争う3台、6号車WAKO'S 4CR LC500、37号車KeePer TOM'S LC500、そして23号車MOTUL AUTECH GT-Rの予選について、各ドライバーに聞いた。

 午前の練習走行からマシンの出来に不安を持っていたのは、ランキング2位のKeePer TOM'S LC500だった。Q1を担当した平川亮が予選を振り返る。

    スーパーGT:2019年チャンピオン争いは両クラス一騎打ち。第8戦もてぎ予選後ポイント表

「正直、クルマの出来がいまいちでしたので、午前の練習走行は2番手でしたけどQ1にはプレッシャーを感じていました。オーバーステアで、Q1でもクルマの改善が足りませんでした」と、落胆した様子の平川。それでもQ1でも2番手を獲得したが、Q2ではスーパーフォーミュラでチャンピオンを獲得したなかりのニック・キャシディが4番手に留まってしまい、Q2で2番手となったランキングトップのWAKO'S 4CR LC500の2つ後ろのグリッドとなってしまった。

「明日に向けてはクルマのオーバーステアは直すことができると思うんですけど、レース距離が短くて時間が少ないですので、そのなかで6号車を抜かないといけない。大事なのはピットストップですね。6号車の前に出られるようないい作業をして、しっかりアウトラップで頑張る。ピットストップは大きなチャンスだと思います。悔いが残らないようにトライしたいですね」と、平川はレースに向けて抱負を話す。

 平川と同じく、悔しい予選となってしまったのが、ポールポジション獲得がチャンピオン争いに残る最低条件だったMOTUL AUTECH GT-R。Q1で松田次生がトップタイムをマークしたものの、Q2を担当したロニー・クインタレッリがアタックの1コーナーのブレーキングでスモーク上げてタイヤロックさせてしまい、タイムロス。予選3番手となってしまい、MOTUL AUTECH GT-Rとニッサン陣営のタイトルが消えた。クインタレッリがアタックを振り返る。

「とっても残念な気持ちです。アタックのラップがうまくいかなくて、セクター1で1コーナーと、3コーナーでミスがありました。(1コーナーでのタイヤロックは)タイヤの温まりがうまくいかなくて、スイートスポットが狭くて自分のなかで合わせられませんでした。1チャンスしかないのは分かっていましたけど、ちょっと自信を持ちすぎていて、セクター1のタイムが遅くなってしまいました。セクター2以降はタイムもよかったんですけど、セクター1のロスを取り戻すまでではなかったですね」と、クインタレッリ。

 一方、ランキングトップのWAKO'S 4CR LC500山下健太はQ2で2番手タイムをマーク。チャンピオンを争う2台の前を見事に奪う走りを見せたが、予選後、笑顔はなかった。

「無線で2番手とタイム差を教えてもらったんですけど、普通に悔しかったですね。僕のアタック自体がしょぼかったです」と話すのは山下。それでも、KeePerとは悔しさの内容が違う。

「ウォームアップで前のクルマに引っかかってしまって、間を開けて調整したんですけどタイヤをうまく温めることができませんでした。それで1、2,3、4コーナーで滑っている状態で、ロスしてしまいました。ですので、このアタックでトップとのタイム差(0.035秒差)を見ると悔しいです。あんなに滑っていたのに、このタイムでしたので、クルマの出来としてはポールが狙える状態でした」と山下。

 クルマの出来がいいとは言えないKeePerに比べ、WAKO'Sはセットアップに関しては大きな手応えを感じている。Q1を担当したWAKO'Sの大嶋もクルマの出来に自信を感じている。

「予選で初めてミディアムタイヤを履いてアタックしたんですけど、思いの外オーバーステアでリヤのグリップがなくて、かなりブレーキもロックして結構タイムをロスしてしまったので、あのタイム(1分36秒885/6番手)になってしまいました。ただ、クルマのポテンシャル的に多少ドライビングで失敗してもQ1は通るだろうなという感覚はありました」と大嶋。

 Q2に向けて微調整を加え、WAKO'Sのマシンは満足のいく出来になった。

■これで一騎打ちとなったWAKO'S 4CR LC500とKeePer TOM'S LC500。チャンピオン争いの決勝の勝負どころは?
「(山下のタイムと順位を見て)本当にホッとしました。セクター1はちょっとタイヤが温まっていなかったみたいでロスして『あれっ!?』と思ったんですけど、セクター2、3、4とうまくまとめてくれたので良かったです。明日はかなりいいポジションからスタートできるので、とにかく接触を避けてミスをしないように行きたいですね」と、大嶋は決勝への抱負を話す。

 ランキングトップとして迎えたこの最終戦、大嶋、山下ともに大きなプレッシャーを抱えることになるが、ベテランの大嶋と若手の山下では、受け止め方はかなり違うようだ。

「ここに来る前からかなりのプレッシャーを感じていますけど、ひとつひとつクリアできているので、あとひとつですね。クルマに乗っている時はあまり気にならないですけど、乗らない時の方がいろいろ考えてしまいます(苦笑)」と大嶋。一方の山下は、まだまだ若さ溢れる心持ちのようだ。

「もうちょっと緊張するかと思っていたんですけど、そこまでではなかったですね。昨日は普通に寝れました。たとえチャンピオンが獲れなかったからと言って、人生が終わるわけではありませんし。でももちろん、明日はチームのためにも頑張りたいです」と、山下節で明日の決勝への抱負を述べた。

 WAKO'Sとしては、ポールのau TOM’S LC500、そして後ろにKeePer TOM'S LC500と、トムスに挟まれる形になり、明日の決勝ではタイトルに向けてチームプレーを懸念する声も聞こえる。だが、その憶測に対し、KeePerの平川がきっぱりと否定した。

「場内放送でも36号車がポールを獲って6号車の前に行って37号車には有利になったと言っていましたけど、ファンのみなさまにとって変な誤解がないように伝えたい。36号車もレースをしていますし、チームとしてもサポートを前提にしているわけではありません。明日はお互いのレースをするだけだと思います」と平川。

 ニッサンGT-R陣営のタイトルの可能性が残っていれば状況は変わっただろうが、今回の予選でレクサス陣営のタイトルはすでに決定していることからも、一騎打ちとなったWAKO'SとKeePerのタイトル争いは、レクサス陣営や同チームのサポートなしに、それぞれ文字どおりのガチンコ勝負になりそうだ。

 レース展開としてはWAKO'S 、KeePerともにタイヤ選択は同じのようで、タイヤのライフも変わらないとなれば、お互い、ピットタイミングは合わせることになるだろう。GT300の絡みでオーバーテイクは十分可能ではあるが、決勝でのレースペースとピット作業前後が勝負どころとなりそうだ。

 これまでメーカー内のGTらしいやり繰りが感じられるレース戦略が最終戦で見らることがあったが、明日の決勝はすっきりとした一騎打ちの戦いが見られそうだ。


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