ACOフランス西部自動車クラブは、2020/21年シーズンからWEC世界耐久選手権に導入される新最上位クラス『ハイパーカー』のタイヤサプライヤーとしてミシュランを選出し、3シーズンに渡る契約を交わした。
現在WECでは最上位クラスであるLMP1を始めとする全クラスでタイヤマルチメイク制が導入されているが、LMP2クラスを除くクラスでは全車がミシュランを選択しているため、実質的ワンメイク状態となっている。
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2020/21年から導入されるハイパーカーについては、コスト削減も重要な柱とされており、タイヤサプライヤーは1社に絞られる。ハイパーカーを戦う各車が使用できるのは、当該メーカーから供給される3種類のドライ/スリックタイヤ、2種類のウエットタイヤだけだ。
そのワンメイクタイヤサプライヤーとして選出されたミシュランはWEC設立初年度の2012年からタイヤ供給を通じてシリーズに参画している。
ACOのピエール・フィロン代表は「長年に渡り、FIA世界耐久選手権とル・マン24時間レースは、ミシュランの技術力や開発力の恩恵を受けてきた」とコメントしている。
「フランスに本拠を構えるミシュランは、タイヤサプライヤーとして新たにスタートするハイパーカークラスへ携わることで、耐久レースの新時代に大きく貢献してくれるだろう」
ミシュランの乗用車・商用車ビジネスやモータースポーツ、エクスペリエンス事業、アメリカリージョンでバイスプレジデントを務めるスコット・クラークも「FIA世界耐久選手権で新たに誕生するハイパーカークラスのタイヤサプライヤーに選ばれたことを喜ばしく思っている」とした。
「これにより、我々は世界最高峰の耐久レースへ引き続きかかわっていくことができる。我々は20年以上に渡り、耐久レースへ携わり続けてきたんだ」
「我々を魅了してやまない“スーパーカー”のようなボディのハイパーカーでは、新しく、そして興味深いチャレンジをもたらしてくれるだろう。またこういった素晴らしいクルマを手掛けるメーカーとの関係を強固にする機会にもなる」
「我々の目標はつねに変わらない。高いパフォーマンスと安定性をライフ終盤まで維持し続けるタイヤを開発するということだ。加えて、シリーズに新たなサステナビリティイノベーションをもたらすことも楽しみにしている」
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