F1第18戦メキシコGPのレース後、レースディレクターのマイケル・マシが定例の記者会見を開き、土曜日の予選後に科したマックス・フェルスタッペンのペナルティについて説明した。
まず、ドライバーのダッシュボードに黄旗を知らせる警告灯が点灯しなかった件だ。
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「ダッシュボードに黄旗の警告灯が点灯しなかったのは、そのボタンを押すべきポストを、クラッシュした(バルテリ・)ボッタスのマシンが直撃したことでケーブルが断線したため機能しなくなった」
「赤旗、セーフティカー(SC)、バーチャルセールティカ―(VSC)はレースコントロールで管理するのだが、コース上で起きたアクシデントを知らせるために本物の黄旗を振る判断を行うのは、各ポストにいるマーシャルたちだ」
「該当するマーシャルは旗を振って後続のマシンに注意を促した後、ただちにボタンを押してレースコントロール室に知らせなければならないが、配線が断線していたためにボタンは押したが、それが機能しなかった」(マシ)
次に予選の最後のアタックでは、フェルスタッペン以外にもボッタスのクラッシュの後、コントロールラインを通過したドライバーがいる。ボッタスのクラッシュの後、最初に通過したのがルイス・ハミルトン(メルセデス)で、その次にセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が通過。そして、最後にフェルスタッペンが通過した。自己ベストを更新したフェルスタッペンが減速しなかったことはわかるが(実際に本人も認めている)、ほかのふたりはどうだったのか。
「ベッテルは明らかに減速していたことはデータでもわかっている」とマシが言うようにベッテルの最後のアタックは自己ベストを更新していない。
では、ハミルトンはどうだったのか。というのも、ハミルトンもまたフェルスタッペンと同様、自己ベストを更新していたからだ。
「そもそも黄旗が提示されたのは、ハミルトンが通過した後。つまり、ハミルトンは黄旗を見ていないから、まったく問題ない」(マシ)
次に、予選後の会見でフェルスタッペンは「彼ら(レース審議委員会)があのラップを取り消したいなら、取り消せばいい」と語ったが、ペナルティはなぜ黄旗区間で減速を怠った最後のラップタイムの抹消ではなく、3グリッド降格だったのか。
「レース審議委員会のガイドラインでそう決められている。シングルイエロー(黄旗1本無視)は3グリッドダウンで、ダブルイエロー(黄旗2本無視)は5グリッドダウンだ」(マシ)
最後に、今回のペナルティが予選後のFIA会見でフェルスタッペンがやや暴言ともいえるコメントを発した後だったので、その発言がペナルティを科す動機につながったのかについてだ。
「それはまったくない。われわれは予選後、まずQ2で発生したリカルドとクビアトのピットレーンでのインシデントについて調査しなければならなかった。その後、黄旗区間での違反があったかどうか、該当する3台(ハミルトン、ベッテル、フェルスタッペン)のマシンの走行データを確認した。それは時間を要する作業だった
「フェルスタッペンに対して、審議の必要があるとわかるまでに予選終了から1時間半もかかったのは、そのためだ。そもそも、そんなに忙しいのだから、われわれがFIAの会見を聞いている暇はないよ」(マシ)
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