ドゥカティがイタリアのミラノで『ドゥカティ・ワールド・プレミア2020』を開催し、2020年モデルの発表を行った。スーパーバイクでは新モデルのパニガーレV2、マイナーチェンジを施したパニガーレV4/V4 Sを公開した。
ニューモデルとしてお披露目されたパニガーレV2は、959パニガーレの後継モデルにあたるオートバイで、2気筒の955ccスーパークアドロ・エンジンを搭載している。
ドゥカティ、ウイングとV型4気筒エンジン搭載したネイキッド『ストリートファイターV4/V4 S』を発表
新しいユーロ5規制にも適合しており、最高出力は155馬力/10,750rpm、最大トルクは104Nm/9,000rpmと、959パニガーレからパワーが5馬力、2Nmの向上した。
デザインも一新し、ボディもコンパクトに仕上げられ、アルミニウム製のスイングアームは片持ち式。サイレンサーもコンパクトになり、片側出しのエンドパイプを備えたエグゾーストシステムとなったのが外観の特徴だ。
電子制御システムも充実しており、6軸慣性プラットフォームをベースとするエレクトロニクス・パッケージを搭載した。バイクのロール角、ヨー角、ピッチ角を即座に検知することが可能だ。
そのほか、コーナリングABS機能が追加され、ドゥカティ・クイック・シフトはシフトダウンにも対応。トラクションコントロールやエンジンブレーキ、ウィリーコントロール等の基準が引き上げられたという。
ライディングモードは、他モデル同様にレース、スポーツ、ストリートの3つが設定され、4.3インチ・カラーTFTディスプレイを介し各種システムの設定を行うことができる。
パニガーレV4の2020年モデルは、ユーザーとSBKから得たフィードバックやデータをドゥカティとドゥカティコルセのエンジニアが解析しアップデートを施した。
MotoGPマシン直系のV型4気筒の1103ccデスモセディチ・ストラダーレ・エンジンを搭載しており、最高出力は214馬力/13,000rpm、最大トルクは124Nm/10,000rpmとなる。
主に、パニガーレV4 Rからフィードバックされた機能が搭載されたことで、このモデルにもMotoGPマシンのデスモセディチGP16からヒントを得たウイングが装着された。
それにより、エアロダイナミクスの改善によりスタビリティが向上したという。ウイングは270km/hの速度で30kgのダウンフォースを発生させ、ウィリーが抑制される。
シャシーにおいては、フロントフレームの変更、スイングアームの垂れ角も調整され、サスペンション・ストロークに焦点を絞ったセットアップがなされた。また、フレームも基本的にパニガーレV4 Rと同様のものが採用されサーキット走行時などのパフォーマンスが向上した。
そのほか、電子制御システムや各パーツ類が数多く改良されているという。
パニガーレシリーズの新型V2、V4、V4 Sは、価格や発売時期は未定であるが国内での販売が予定されている。パニガーレV4 R、1299パニガーレRファイナルエディションも継続して販売されるようだ。
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