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キャシディ、初タイトル獲得に「言葉では表現できない。僕は泣かない人なんだけど号泣していた」/チャンピオン会見

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キャシディ、初タイトル獲得に「言葉では表現できない。僕は泣かない人なんだけど号泣していた」/チャンピオン会見

 全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦JAF鈴鹿グランプリの決勝レースを終え、チャンピオンに輝いたニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)と、チームタイトルを獲得したDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの村岡潔監督が記者会見に出席し、今回の決勝レースや2019年シーズンを振り返った。

ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)
「言葉では表現できないほどの気持ちだ。レースが終わって戻ってくるときはずっと泣いていた。最後に泣いたのはいつ頃なんだろうと思うくらい、僕は全然泣かない人なんだけどね。無線でも訳のわからないことを言っていた。今も覚えているけれど、号泣していたよ」

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「レース中はなるべくチャンピオンシップのことは考えずに集中していた。無線ではどれくらいのスピードを保てばいいかとか、戦略の話し合いをしていたんだ。途中ユーリ・ビップス(TEAM MUGEN)の後ろで1周半も引っかかって気になったので、『チャンピオンシップがかかっているから』という話をしたよ。野尻(智紀)の後ろにいたときは、彼がすごくいいペースで走っていたので、僕は特にプッシュする必要もなくギャップをキープしていた」

「今年のスーパーフォーミュラを振り返っても、とにかく集中することがすごく重要なポイントだったと思っている。今年は最初から集中して(シーズンを)迎えた。このクルマに関してどういうことをしたのかというと、僕自身でセットアップを組み立てたんだ。それをまとめてミーティングを申し出て、チームのエンジニアたちと僕の提案を話し合うチャンスを求めた」

「そのなかでディスカッションをしながら、開発に関して僕のフィーリングを最初から最後まで伝えるチャンスをチームが与えてくれたことにもすごく感謝している。特にエンジニアが僕を信じてくれて光栄に思っている。スーパーGTでも一緒に担当しているけど、最初から僕の言うことを信頼してくれた。僕に合ったセッティングをするというのはすごく難しいことだったと思う。それにもかかわらずエンジニアとチームが僕の意見を聞いてくれて一緒にクルマを開発できて、どんどん結果を出すことができたのが、ひとつの大きな要因だった」

「今週末に関しては、僕たちがレースで強いと信じていた。昨日の予選は6番手だったけど、まるでポールポジションを獲ったみたいにガッツポーズをした。というのも僕の戦略では、山本(尚貴)の近くでスタートすることは予定通りだったからね。レースではアレックス(パロウ)が朝から速かったので、彼のことが気になっていた」

「ソフトタイヤでのスタートは、僕なりに良かったと思っている。塚越(広大)、山本を抜くことができたし、(ソフトタイヤスタートの)野尻はアレックスとバトルをして追い抜いていたしね。実は今週末に関しては、開幕戦とは違って、ソフトとミディアムの差をそれほど感じないレースだったんだ。(タイヤ交換前の)ソフトでは1分43秒5だったけれど、ミディアムに履き替えてから1分42秒7と、かなり良いラップタイムだった」

「(来週のスーパーGT最終戦について)もちろんモチベーションは高い。僕らドライバーというのは勝つために頑張っているし、僕のチームに関しては完璧だと思っている。本当に強いチームだ」

「それにもかかわらず、僕はたまにチームにプレッシャーをかけることがある。それは何かが足りないというわけではなくて、完璧にレースをしたいという僕と彼らの気持ちだと思う。細かいところを完璧にしてレースをしたい。限界ギリギリで走ることが大事だ」

「スーパーGTのタイトルを獲得するために、来週はベストを尽くして頑張りたい。今日獲得したスーパーフォーミュラのチャンピオンシップはとても重要で、とても特別なものだ。これで僕は、日本の3つのチャンピオンシップ(全日本F3、スーパーGT、スーパーフォーミュラ)でチャンピオンになることができた」

村岡潔監督(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「レースを1年間戦ってチームタイトルを獲れるということですから、これ以上のことはないです。優勝したりチームタイトルを獲ったりしたときに話していることですが、ウチのチームは自動車メーカーのチームではないインディペンデントチームで、なおかつある一定の時期からはホンダの若いドライバーふたりを必ず預かって育てているチームです」

「チームタイトルはこれで2回目。そういうことに関してはすごくやりがいや意義を感じています。結果的に(山本)尚貴がドライバーズタイトルを獲れなかったというのもまたチームの責任、という感想です。ただやりきったと思っています」

「今日のレースでは、ウチのクルマは速くなかったので、ドライバーズタイトルを獲れなかったです。チームタイトルは獲れたと思います。それは間違いありませんが、速さはなかったです」

「この週末を通してウチのクルマに速さがなかったというのが辛かったです。金曜日からそうでした。このカテゴリーの最後を締めるのに速いクルマが2台なかったというのは申し訳なかったです」

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