MotoGP第17戦オーストラリアGP2日目は天候が芳しく無く、FP3から雨まじりで強風が吹く厳しいコンディションとなった。
FP4ではミゲル・オリベイラ(テック3・KTM)がホームストレートからターン1にかけて強風に煽られたことで大クラッシュ。赤旗が掲示されるとセーフティコミッションの会合が持たれる事態となってしまった。
■オリベイラ「横風に“押された”事が大クラッシュの原因」幸いにも骨折などは無し
ライダーたちは安全性の理由から2日目の残りのセッション(予選)をキャンセルすることに同意し、予選は3日目の午前中に順延となった。
しかし、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)によると、3日目に予選を行うという決定は、ライダーのいる所で行われたわけではないという。
「明日予選を行うかの疑問については議論されていなかった。安全性の問題ではなかったためだ」
「会合の主題は安全性“のみ”であり、予選を行うかどうかの決定ではなかったんだ」
殆どのライダーは3日目に予選を行うことについて問題とはしていない一方で、ヨハン・ザルコ(LCRホンダ)のように、わずか数時間後にレースが行われる時に最大限プッシュするライダーは誰もいない、と考えている者もいる。
「難しいね。なぜなら日曜日の朝によりプッシュする必要があるからだ」とザルコは言う。
「僕らが普段の土曜日と同じようにはプッシュしないだろうことを、真剣に考える必要がある。なぜって、(日曜朝の予選で)何かが起こったとしても、数時間後にはレースがあるからだ」
「ただまあ、公平ではある。(フリー走行の)総合タイムでグリッドを決めるよりかは、日曜朝に予選をしたほうが良いかもね。誰かにとっては良く、別の誰かにとっては悪い、そんなところだ。難しいコンディションだし、難しい決定だよ」
またチームメイトであるカル・クラッチローは、3日目の午前中のコンディションがより安全であるという確信が無いため、予選を行うことには同意できないと主張している。
「予選を明日行うことに賛成はできない」
「僕の考えは、FP2のタイムを(グリッドを決めるために)使うというものだ」
「確かに誰かさんは『自分がフロントロウにいるから、得があるからそういう事を言うんだ』と思うかもしれない」
「日曜日に、朝からその日の10時に状況がどうなっているのかを考える必要がある。予選を行おうとしても、風が未だに強かった場合は難しくなるだろう」
「ウォームアップがあるから、予選の前にトラックコンディションを評価することはできる。でも僕はそれ(予選)は必要ないと思っている」
「自分の得のために言っているんじゃない。安全のためにそう言っているんだ。予選をしたとしても、僕はフロントロウを依然として獲ることが可能だからね」
加えてクラッチローは予選を行うことについて、FP2で後方につけていたライダーからの圧力があったという考えを示唆した。
「ドルナはプレッシャーを受けていた。FP2で(十分な)タイムを出していない奴からプレッシャーを受けていないと言えるだろうか? そういうことさ」
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