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ドリフト世界一決定戦にV8エンジン搭載GRスープラ参戦。「日本代表として恥じない走りをするため」

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ドリフト世界一決定戦にV8エンジン搭載GRスープラ参戦。「日本代表として恥じない走りをするため」

 10月24日、東京・有明を中心に開催される第46回東京モーターショー2019のなかで、ドリフト競技の世界一を決めるFIA IDCインターコンチネンタル・ドリフティングカップの記者発表会『FIA インターコンチネンタル・ドリフティングカップ2019 Tsukuba Drift記者発表会』が行われた。このなかでシリーズ初代王者である川畑真人がV8エンジンを搭載したGRスープラで参戦することを明らかにした。

 日本発祥のモータースポーツであるドリフト競技の世界一決定戦とも呼べるFIA IDCは2017年に初開催され、2019年で開催3回目を迎える。過去2回は東京・お台場の特設会場が舞台だったが、2019年は筑波サーキットを舞台に11月29~12月1日に開催される。

ドリフトの頂点決めるインターコンチネンタル・ドリフティングカップ、2019年は筑波で開催

 シリーズ初の常設サーキット開催となる2019年大会については世界4大陸、17の国と地域から計25名がエントリー。初代王者の川畑、2代目チャンピオンのゲオルギィ・チフチャンも名を連ねている。このうち日本人ドライバーは川畑を含め5名が名を連ねており、2018年のD1グランプリチャンピオンで今季も王座を争う横井昌志も参戦予定だ。

 FIA IDC第1回大会にニッサンGT-Rで参戦しチャンピオンとなった川畑は、2019年シーズンからマシンをGRスープラにスイッチし、D1グランプリを戦っている。しかし、マシンデビューイヤーということもあり成績は奮わず。最終戦を前にシリーズランキング12位と厳しいシーズンを過ごしている。

「国内戦ではまだいい成績を残せておらず、このままの状況で世界のトップ選手たちと戦うのは正直不安要素もあった」という川畑は、マシンの大幅アップデートを決断。「世界で初めてであろう」というGRスープラ×V8エンジン(トヨタ3UZ)の組み合わせで挑むことを明らかにした。

「日本代表として恥じない走りをするために、D1グランプリのシーズン中ではありますが、大きなモディファイをしてFIA IDCに挑みたいと思います」と川畑。

「(エンジン換装は)スープラのトラクション性能、タイヤのグリップ力向上が大きな要因です。タイヤのグリップ力やトラクション性能が上がってきているので、それを上回るパワーがあればより次元の高いドリフト走行が可能になります」

「スピードコントロールをするときにパワーがないとドリフト状態、タイヤが空転する状態を維持するのが難しくなります。そこでタイヤのグリップ力を上回るパワーが必要になるんです。(V8エンジンを投入することで)今までの800馬力を大幅に上回る1000馬力を発生させることが可能です」

「ドリフトは日本が発祥で長年日本がナンバーワンだと言われてきましたが、ここ数年は世界のドリフトレベルに少し押され気味です。FIA IDCでは日の丸を背負って戦うことになるので、その看板に恥じない戦いをするには圧倒的な走りが必要だと思っているので、今回の判断に至りました」

 V8エンジンを積むGRスープラが参戦するFIA IDCは、先に述べたように筑波サーキットが戦いの舞台。「スピードコースですので、過去2大会より早いスピードでバトルが繰り広げられます。また、お台場に比べてテクニカルなコースレイアウトになっております。大迫力のドリフトをご覧いただけると思います」(シリーズを運営する株式会社サンプロス斉田功代表)とのこと。

 そのほか2019年大会に関しては新たに敗者復活戦として競技初日にも2台が同時走行する追走形式のバトルが行われること、世界各国のスタンダードに揃え、電子デバイスではなく審判員によるジャッジでイベントを進行させること、その補助としてD1グランプリで使用される電子デバイス(DOSS:ドス)を活用することなどが明かされた。

 会見ではFIAがドリフト競技の普及に力を入れていることも強調。2019年にはF1やラリー競技などと同じくFIAコミッションが立ち上がったことや、そのドリフトコミッションの委員長に飯田章が就任したことなども説明された。FIAコミッションの委員長にアジア出身者が就くのは、これが初めてのことだ。

 さらにはFIAカテゴリーマネージャーでドリフト担当のスチュアート・ムレイ氏によるテレカンファレンスも行われ、FIAとしてもドリフト競技を世界へ普及させるべく、さまざまなプランを練っていることなどが明かされている。

「ドリフトコミッションではさまざまな取り組みを行っている。FIAとしてドリフトの世界共通ライセンスを作ることや、ジャッジメントの仕組み、車両のカテゴライズやクラス分けの標準化などにも取り組みたい」

「さらに安全性も重要な要素だ。FIAとしてセーフティスタンダードを設けることで、ほかのモータースポーツと同じレベルの安全性を提供できる。ドリフトの場合、特設会場で開催されることも多いから、そこも含めてセーフティスタンダードを構築していこうとしている」

 FIAも普及へ本腰を入れ始めたドリフト競技。その先鋒とも言えるFIA IDCはドリフトファンのみならず要チェックのイベントと言えるだろう。2019年大会の観戦チケットは各プレイガイドなどで発売されている。詳しくは大会公式サイトまで。

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