シーズン6(2019-2020年)の開幕を控え、バレンシアで公式テストが行われたフォーミュラE。今季からルールが変更されることもあって、模擬レースが2回行われた。
フォーミュラEは、シーズン5から45分プラス1周と言う時間制レースへとフォーマットが変更された。しかし、クラッシュなどによりセーフティカーやフルコースイエローが出された場合、レースの残り時間は減り続け、実質的に走行距離が短くなってしまう。バッテリー的にも余裕が生まれ、フォーミュラEで重要なエネルギー管理の要素が台無しになってしまっていた。
■日産・e.ダムス、“着物”をイメージした新カラーリングを披露
その対策としてシーズン6から競技規則が変更された。セーフティカーやフルコースイエロー走行時間1分につき、各マシンが使用可能な残りエネルギーを1kWh差し引くことで、ドライバーたちにエネルギー節約を促そうとしている。また全開で走行する時間が少なくなることから、クラッシュが減るという副次的効果も期待されている。
この新ルールのシステムチェックを行うため、バレンシア公式テスト走行2日目と3日目に”模擬レース”が行われたわけだ。
この模擬戦ではメルセデスのストフェル・バンドーン、日産・e.ダムスのセバスチャン・ブエミがそれぞれのレースで勝利を飾った。あくまで模擬レースであり、結果に応じてポイントが与えられることはないにも関わらず、特に最終日に行われた模擬レースでは接触が多発した。
パスカル・ウェーレイン(マヒンドラ)は、接触により右フロントのホイールカバーを失った状態でチェッカー。ミッチ・エバンス(ジャガー)はマシンが密集している中でニコ・ミューラー(ドラゴン)に追突してしまった。また、オリバー・ローランド(日産・e.ダムス)とバトルしていたフェリペ・マッサ(ヴェンチュリ)は、シケインのウォールにノーズから突き刺さってしまった。
「少し真剣になりすぎてしまった」と、エバンスは語った。
「間違いなく、みんな競争心が強すぎた。なぜか、ポイント争いをしているように感じた」
「FIAの立場からすれば、システムが正常に機能していることを確認する必要があった。でもテストでそういうレースを行うと、みんなが夢中になってしまって、おかしなことになる」
「2度目の模擬レースの後は誰もがダメージを抱えていたと思う。僕たちはスポーツマンであり、非常に競争心が高い。当然他の誰よりも前に立ち、自分たちの持っているものを試したいんだ。それが接触の可能性を生み、数回の接触が起きてしまった」
「しかし願わくば、FIAが十分なデータを手に入れて、テスト中の模擬レース実施を回避できることを望む。次にレースを行うのは、実戦の時になってほしい」
「今後はこういったシミュレーションがあまり行われないことを願っている。単に不必要なダメージなどを生むだけだと思う」
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