ルノーは、F1第17戦日本GPでダニエル・リカルドが6位、ニコ・ヒュルケンベルグが10位でフィニッシュしたが、ブレーキシステムが”競技規則”に違反していると判断されたため、結果から除外されることとなった。
日本GPのレース後、レーシングポイントが抗議したことで、ルノーの「ブレーキバイアス調整システム」についてFIAが調査を実施。スチュワードは10月23日(水)に電話会議でヒアリングを行い、鈴鹿でリカルドとヒュルケンベルグが使用したシステムが合法かどうかを評価していた。
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最終的に、ルノーのシステムは技術規則には違反していないものの、ドライバーの運転を助けるようなシステムだったとスチュワードは判断し、ルノーの2台を日本GPの結果から除外することを決定した。
レーシングポイントは、ルノーは『走行した距離に応じ、事前に設定した通りにブレーキバイアスを自動で調整するシステム』を使用していると主張、多くのレギュレーションに違反していると抗議した。
レーシングポイントは、ルノーが『ドライバーが単独で援助なしにマシンを運転しなければならない』と定めた競技規則27.1に違反しており、ブレーキバイアス調整システムが技術規則の8.6.3、11.1.3、11.1.4に違反していると主張した。いずれも、ブレーキバランスの調整を含めたシステムの変更は、ドライバーが行わなければならないと規定している条文である。
なお、エネルギー回生を行うリヤブレーキに関しては電子制御が行われるため、11.1.3および11.1.4の例外として、11.9に定められている。
ルノーは、ブレーキバイアス調整システムは走行距離をトリガーとして使用しておらず、技術規則に違反していないと主張した。FIAにシステムの完全な詳細を提供したものの、これらは機密となっており公開されていない。
日本GPのスチュワードが行ったヒアリングの後、ルノーのシステムは技術規則を遵守していたと結論づけられた。
スチュワードは以下のように判断について説明した。
1. ルノーが使用するリヤブレーキコントロールソフトウェアは、F1技術規則11.9で言及されている制御システムの不可欠な部分である。従って11.1.3および11.1.4には違反していない。
2. 説明された制御システムは事前に設定されておらず、ラップ距離に依存したものでもないと判断された。
3. ルノーのドライバーは、ハンドルに取り付けられたボタンを使用し、ブレーキバランスを制御する。これはF1技術規則8.6.3に準拠している。これらのシステムはFIA標準ECUに接続されている。
4. 上記を考慮すると、ルノーは革新的なソリューションを使用し、F1技術規則およびその他の補足文書の曖昧な部分を利用してはいるが、システムは現在のF1技術規則に違反していないとスチュワードは結論づける。
しかしながら、スチュワードはこのデバイスが競技規則27.1に違反するドライバー支援であると判断した。
「問題のブレーキバランス調整システムは、ドライバーがラップ中に何度もブレーキバイアスを調整する必要がないようにすることで、ドライバーの補助として機能する」
「ドライバーのスキルや反射神経を補う可能性がある。それはドライバーの援助であり、F1競技規則27.1に違反している」
リカルドとヒュルケンベルグは、このシステムにより有利になったと判断され、彼らを日本GPの結果から除外するという判断が下された。
ルノーがFIAに控訴する場合、メキシコGPがスタートする24日(木)の現地時間午前10時までに、その意思を通知する必要がある。
リカルドとヒュルケンベルグが失格となった場合、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が6位、ピエール・ガスリー(トロロッソ)が7位に繰り上がり。また、ランス・ストロール(レーシングポイント)とダニール・クビアト(トロロッソ)が新たにポイントを手にすることになる
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