メキシコGPはホンダにとってF1初優勝を遂げた記念すべきグランプリであり、2019年第18戦でもいい結果を得るために最善を尽くして臨むと、ホンダF1テクニカルディレクターの田辺豊治氏が語った。
ホンダは1965年のメキシコGPでRA272を駆るリッチー・ギンサーにより初優勝を達成した。現在ホンダはレッドブルとトロロッソにパワーユニット(PU/エンジン)を提供する形でF1に参戦、2019年は第17戦終了時点でレッドブルのマックス・フェルスタッペンが2勝を飾っている。
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メキシコではレッドブルが毎年のように好結果を挙げており、フェルスタッペンは2017年と2018年に2年連続で優勝しているだけに、今年のレッドブル・ホンダの活躍にも期待がかけられている。
しかし舞台となるエルマノス・ロドリゲスは、ドライバー、パワーユニット、マシンにとって非常に過酷なサーキットであり、どのチームにとっても好結果を達成するのは簡単なことではない。サーキットは標高2300メートルの高地にあり、空気が薄く、パワーユニットには通常とは異なる設定が必要となってくる。また、ロングストレートを備えるレイアウトでもあるため、エネルギーマネジメントを最適化することも重要だ。
「我々のホーム、日本でのレースを終え、次は南北アメリカ大陸でのシリーズを戦うべく、まずはメキシコに向かいます」と田辺テクニカルディレクターがメキシコGPを前にコメントした。
「メキシコのエルマノス・ロドリゲス・サーキットは海抜約2300メートルに位置し、シーズンを通して最も標高が高い場所でのレースと なります。ここでは気圧が低く空気密度が低いため、パワーユニットや車体に多くの影響を及ぼすことで知られています。パワーユニットとしては、ターボの仕事量が平地と比較して多くなりますので高地専用のエンジンキャリブレーションが必要となります」
「また、空気が薄いことはエアロ効率や冷却効率の低下にもつながります。平地とは異なるエアロセッティング、クーリング性能が要求され、その最適化が課題となりますが、車体、パワーユニットともに過去の走行データをもとに準備を行い、週末を通して最適化を進めていきます」
「ここ数戦を振り返ると、ライバルが非常に力を上げてきていることを感じており、今回も簡単なレースにならないと想定しています。一方で、メキシコGPはホンダF1にとって1965年に初優勝を遂げた記念すべきグランプリでもありますので、いい結果を得られるよう最善を尽くして臨みます」
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