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マクラーレンF1、来季用マシンのコンセプト変更は”ギャンブル”にあらず

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マクラーレンF1、来季用マシンのコンセプト変更は”ギャンブル”にあらず

 ここまで数年にわたって苦戦を続けてきたマクラーレン。2014年の開幕戦オーストラリアGP以来表彰台に登壇できておらず、優勝にいたっては2012年の最終戦ブラジルGP以来遠ざかっている。

 その後低迷はさらに加速し、入賞すらままならないという時期もあった。しかし今季のマクラーレンは復調の兆しを見せ、トップ3チームの後ろ、コンストラクターズランキング4位を手にできそうな状況だ。マシンも、シーズンを通して安定した速さを見せている。

■上皇陛下がF1をご覧になった日|1953年F1ドイツGP

 しかしテクニカルディレクターのジェームス・キーは、2020年に新たな一歩を踏み出すために、マシンのコンセプトを変更することを決断したという。

 成長曲線にある中、マシンのコンセプトを変更するということは、それまで培ってきたモノを失ってしまう可能性もある。しかしマクラーレンのチーム代表であるアンドレアス・ザイドルは、マシンコンセプトの変更は正しいことであると断言する。

「我々が今いるポジションを考えれば、リスクではなくチャンスだと言うべきだろう」

 コンセプト変更のリスクについて尋ねられたザイドル代表は、そう断言した。

「我々の目標は明確だ。次のステップに踏み出したいと思っているんだ。だから、トップチームの間のどこかに飛び込めることを願っている。そうなれば、チームとしては大きな成果になるだろう」

 コンセプトの変更を公言するマクラーレンだが、これは革命的な変更ではないとザイドルは指摘する。

「それは急進的なモノだと言うべきではないと思う」

 そうザイドル代表は語る。

「しかし我々は、同じレギュレーション下にも関わらず、トップチームとの間に差がある。まともなステップを踏み出そうということは、マシンのコンセプトの一部を変えなければいけないということを意味するんだ」

 今季から来季にかけては、レギュレーション上で大きな変更が加えられる予定はない。しかしながらザイドル代表は、今季中に2020年向けの開発パーツをテストする余地はあまりないと考えている。

「現時点では、来季に持ち越すパーツに関しては、何も考えていない。それは理に適ったことだ」

「レギュレーションは来季もほぼ同じだ。だから通常ならば、パーツを持ち越すことができる。しかし、来年のマシン用の何かを開発し、今年コース上でそれを試すつもりはない」

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